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ザザイズム

都内某所に生息する大学生。2016年夏からオランダに半年留学中。

モロッコ女ひとり旅を楽しむための注意点・コツ7選

旅行

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先日モロッコを10日間女ひとり旅してきました。
良いところだったけど、女ひとりならではの苦労が多い国なのはまちがいない。「女ひとりでは二度と行きたくない」と思ってしまうくらい。

それでも10日間いると、だんだんと女ひとりでも過ごしやすくなるコツをつかめてきました。
自分のエピソードなんかも交えつつ、書いていってみます。

もくじ

1.しつこい客引き・ガイドは無視がいちばん

女ひとりだとなにが苦労するって、客引き攻撃が手強くなること。

「ガイドしてあげるよ、タダだから」がほんとうにタダで済んだらラッキー。
「1分だけ見てってよ!」が1分で済んだためしはない。



日本人ともなればなおさら。ひとりでゆっくり見さして!と思ってもお構いなしに降ってくる客引きの声、声、声。
しょっちゅう「コニチワー」「チョットダケ!」と声をかけられる。海外でニーハオよりコニチワーをよく聞く機会なんてちょっとなかなかないでしょう。それだけ日本人観光客が多いっていうのもあるだろうし、それ以上におそらく日本人はカモりやすいっていう認識があるんじゃないかな。

そんな声掛け攻撃の洪水の横を、欧米人カップルが軽々と歩いていく……。私とは攻撃の度合いがぜんぜん違うように見えて、ああもう女ひとりってなんでこんなにめんどうなんだ!と難度も叫びたくなった。


私もいろいろ断り文句を考えてきました。
結果、いちばん効くのは「無視」でした。

無視はどんなことばよりも強い。まちがいなく「ノーセンキュー」よりも強い。かなしい現実だけど。

あいさつくらいは返してもいいと思います。でも、無理する必要はまったくない。
四方八方から客引きの声が飛んでくると、いちいち反応してたら間に合わない。ほんとうにマシンガンか何かのように客引き言葉がつぎつぎ飛んでくることがあります。マラケシュのフナ広場で夜営業する料理屋台通りなんて、「わたしはいつの間にか一大スターになったのか?」と思ってしまうレベル。


「無視とか悪い気がするな」と思っても、客引きにとっても日常茶飯事のひとつです。じぶんを大切に。

体験談…全自動ニーハオおじさん@フェズ

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フェズで泊まったときのこと。

宿が活気ある通りに面していて、いっつも客引きとあいさつの声が聞こえてきました。
なかでもいちばん耳につくのが「ニーハオ!」。

20秒に1回は聞こえてきた。尋常じゃない頻度。

「ニーハオ!ニーハオ!」
「ニーハオ!」
「ニーハオ!」

って、もう、
アジア人っぽいが通ると「ニーハオ」と言うプログラムが組まれてるんじゃないかというくらい連発してました。
それに対して「ニーハオ」が返ってきたのをとうとう聞かずじまいでした。



客引きやあいさつにいっさい反応しないのは悪いんじゃないかな……と思っても、向こうも1日どころか1分に何回もあることなのだから、
そこで気に病むよりは、自分のペースで楽しんだほうがいいんじゃないでしょうか。




2.興味のない店には入らない

一回入ったら相手のペースに引きずり込まれます。なんせ相手はプロ。売り言葉に買い言葉。
「もう10分後にレストランの予約がある」「バスチケット買うからお金あまり出せない」「また後でね」といった言葉さえ通用しない人がいるんです、この世には。そんな日本人の美徳的なやんわり理由つけて断るなんて論理はサハラ砂漠の砂に埋めておけというレベル。

心を鬼にしてむりやり去るよりほかにない。もしくははじめから近寄らないのがおすすめ。なんの断り文句も通用しない人にぶちあたったらもう、逃げるしかない。逃げるは恥じゃないし役に立つ。じぶんを大切に。

体験談…諦めるという概念が存在しないお店@エッサウィラ

エッサウィラという港町に日帰りしたときのこと。

すごくいい場所でした。一点、ほんとうにひどい店にぶちあたったことを除けば。

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裏道をうろついていたらあったアクセサリー屋さん。
声かけられて入ってしまいました。何か好みのものあれば買ってさっさと去ろうと思ったんだけど、なんというか、びっくりするほどわたしの好みには合わなかった。それでもニコニコ世間話をえんえん続けて強烈に引き止めてくる。

「レストランの予約が10分後にあるから!」といっても「まぁまぁそんなのいいじゃん」とかわしにくる。
そこをがんばって「また後でね」と振り切って。また歩いていたらうっかり道に迷ってしまい。
気づけばまたその店に引きずり込まれていた。頭は真っ白。「ベルベル式マッサージしてあげようか」などといったセクハラまがい発言も降ってくる始末。
もう無理やり開放してほしいと、部屋に引っ掛けておいてもいいかなと思えたネックレスを選ぶことに。

たぶん合わせて1000円くらいにしかならないだろうと思ったら
1万8000円近い価格をふっかけられた。

そこからがほんとうに苦労した。
「バスチケット払わなきゃだからそんなに払えない、帰れない」と言ったり、日本語名つくったり、「細かいお金ない」とあれやこれ手をつくして2700まで減らした。
それでも、高い。価値的にいえばその3分の1くらいでもまだ高いと思う。


たんにふっかけられただけならあの値段でも納得いったけど、
「予約あるから」と言っても聞いてくれず諦めるという概念がないかのように貴重な時間をつぶしあげられたのと、セクハラされたのとが許せないくて、
さっさとダッシュしてでもなんとしてでも逃げればよかったと後悔してました。
「わたしにもまだこんなに怒りの感情ってあったんだ……!」とちょっと感動したくなるくらいカンカンに頭に来ました。




3.効き目の強いシンプルな断り文句を覚えておく

無視・近寄らないが強いとはいえ、ある程度効果が強い言葉も覚えておくと効きます。

ツアーや宿の客引きには「予約あります(I have a reservation)」。
レストランや食べ物系の客引きには「お腹いっぱいです(I'm full)」。
私は使いませんでしたが、「アレルギーがあります(I have an allergy)」も効くかも。だれか試してみてください。

あと、とりあえず立ち去りたいときは「また後でね(maybe later)」。これに「インシャッラー(アラビア語で「神の御心のままに」)」ってつけておくのもあり。「また来るかは神様が決めることだよ」的なニュアンス。

客引きやお土産屋さんの人にはこういったかんたんな英語はまず通じます。とにかくシンプルな言葉を使うように。へんに凝った言い回しはまったくいらない。むしろ余計。
フランス語ができるのならそっちのほうがベターだけど、フレーズ付け焼き刃で覚えてるくらいのレベルならへたにフランス語で話しかけずに最初っから英語使ったほうがずっといいです。わたしみたいに。




4.タクシーやガイドは事前に値段交渉

メーターつきタクシーはとうとう見ずじまいでした。乗る前に交渉をしておくのがベター。
シャウエンのように場所によってはほぼ定額制の場所もありますが少数派。

「行き/前回は◯DHだった」という言葉は交渉で便利。相場がわかっているのならけっこう効きます。

タクシー乗り場で待ち構えている人よりも流しのタクシーを捕まえたほうがふっかけ率が低い気がしますが、無理する必要はない。正直、運次第だった。
すでに人が乗っているタクシーでも方面さえ一緒なら相乗りできます。とりあえずタクシー止めて行き先尋ねてOKもらえればいけます。



町中で道案内ガイドをどうしても頼む必要があるときも価格は事前交渉をしておくべし。

体験談…革なめし地区@フェズ

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フェズのタンネリという有名な革なめし作業場を見に行ったとき。周辺に張っている客引きに頼んで土産物屋の屋上にチップを払って案内してもらうのですが、これがくせもの。
相場としては最安で1〜2DH(10〜20円)、ボリュームゾーンは5〜10DH(50〜100円)あたり。わたしは5DHでいいかなとで交渉し、わりとあっさりいけました。案内終了後に10DHと言われたけど「five!」と2回くらい言ったらあっさり5DHで済みました。

このくらいシンプルにいけばいいのですが、たまにひどいふっかけが降ってくるもよう。

途中で会った日本人観光客の方から聞いたのが「2000円ふっかけられて囲まれてしまって仕方なく払った」というエピソード。
ほかにもネット上だと「事前に価格決めたのに、写真撮るのは別料金だから2000円払えと詰められた」という話もありました。よういろいろと思いつくなぁと感心しちゃうレベル。

わたしは事前交渉で「Photo OK?」とも確かめておきました。事前交渉、大切。



5.ヒジャブをぜひGETして巻くべし

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ぜひ町中でスカーフ買って巻きましょう。観光客でやってる人はそう多くない印象ですが、わたしは圧倒的におすすめします。

スカーフの種類はほんっとうに豊富。いかにも伝統的な柄のものから、日本でもふつうに普段使いできそうなおしゃれなものまで選びたい放題。お気に入りの一枚を見つけて巻いているとテンションも上がります。
わたしは薄めのプリントスカーフを2枚買いました。30DHと40DH。値切り交渉なし。柄がほんっとに気に入ったのでそのくらいは払うわというノリで購入。


しかも、実用面もばっちり。
まず、町中を少しだけ歩きやすくなる。巻いても顔でアジア人なのはばればれなので過信は禁物でしたが、それでも巻いてないときよりしつこい人に会う頻度が減らせます。
しかも髪型整える・乾かす暇がないときもとりあえず1つにくくってヒジャブ巻けば問題なし。安宿で髪乾かすにも一苦労することが多かったのでほんとうに手放せなかった。昼間は強い日差しよけ、夜は防寒になってくれる。ムスリムじゃないけどふだん使いしたくなるくらい気に入りました。


巻き方はこちらを参考にしてました。
ameblo.jp
日本から安全ピンを持ってきておくべし。現地の人はマチ針を使うそうですが、安全ピンのほうが文字通り安全。




6.夜は出歩かない

モロッコに限らず海外の基本。とくべつモロッコは夜が怖かった。ヨーロッパみたいに夜出歩く風習もないので人通りがほんとうに限られる。

例外的な場所もあります。旧市街地の活気ある場所なんかだと夜でもかなり人がいます。20時くらいまでなら現地女性の姿もまだ見かけます。マラケシュのフナ広場なんて完全に夜型。
それでも宿への帰り道なんかを考えるとあまり勧められない。怖い思いする通りも場所によってはあります。なんかよくわからないけど男性が何人かたむろしているところとかを通るのは怖い。

怖いなと思ったら近距離でもタクシー捕まえたほうがベター。夜料金といってもそんなべらぼうに高いわけではないです。びくびくして神経すり減らすよりはタクシーつかまえにいったほうが価格交渉の手間込みでもずっとまし。

体験談…夜に迷うと本気で怖い@フェズ

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一回フェズでホテルの場所を勘違いして迷ってしまいした。夜22時に迫る21時台。
すぐ間違っていたことがわかり、正しい場所もわかり、距離的にもそんな遠くない場所だったのでまだ良かった。
でも、その迷っていた短い時間でさえもかなり怖かった。そのときはネット通信もできずタクシーも運悪くつかまえられず。

道端で立ち止まっている男性何人組かをちらほら見かけました。とくに意味はない集まりがほとんどなのかもしれないけど、そのときは全員怖く見えた。
わたしが道をUターンしたのを見てか「迷った?」みたいに声かけてくる人がいたけど早歩きで完全無視しました。いつでもダッシュできるような臨戦態勢でいました。

宿が安全そうな場所にあってもこうやって迷ってしまう可能性もあるので、夜歩きはやはり避けるのがベター。
モロッコは朝型でいきましょう。朝からアザーン(礼拝の放送)が鳴り響くので嫌でも早起きしてしまいます。



7.いい人・悪い人にあたるかは運次第と割り切る

モロッコを悪く書いてばかりのように見えるかもですが、いい人ともたくっさん出会いました。

タジン鍋をごちそうしてくれた宿のオーナー、
バスの隣の席で話しかけてくれたおじさま、
陽気で良心的なタクシーのおじさま、
フェズでタクシーの手配を助けてくれた通りがかりのおじさま、
アラビア語もフランス語もろくに話せないわたしに良くしてくれたハマムの女性の方々……。

追加チップを要求してこない人のほうがサービスがよかったり親切だったりして、むしろチップ払わせてくださいという気になる。そんなことも何回もありました。



ほんとに優しい人は優しいのです。
けど、ひどい人はとことんひどい。「モロッコ人優しい」って言う人と「モロッコ人しつこすぎひどすぎ」って言う人がいてもまったく不自然じゃないのです。短い期間の中でどれだけいい人に会えるか、悪い人にぶちあたってしまうかは、もう運としかいいようがない。

悪い人にぶちあたる確率を下げることはある程度はできます。
わたしの数少ない経験から出てきた完全に偏った情報でしかないけど、客引きガイドに声かけるなら手前より少し奥にいる人のほうがタチ悪い確率は低い気はします。
タクシーならタクシー乗り場で張っている人よりちょっと離れたところや流しのタクシー。
でも、そうやって気をつけていたってどうしても運はつきまとう。

そのうえ、優しい人なのか、裏があるのか、を見分けるのはけっこう難しい。ひどい人もだいたい笑顔でいかにもいい人風を装う人が多いのです。
「この人はいい人だと思ったのにふっかけられた……」ってかたちで人間不信に陥っていたらほんとうに優しい人に会って「疑ってごめんなさい」という気持ちになることもしょっちゅうでした。

だからこそ、ひどいことがあったら仕方ないと割り切る、そしていい人に出会えたときは思い切り喜ぶ。そこの割り切りと切り替えが楽しむには大切なんじゃないかなと思いました。




まとめ

自分のペースを大切にすべし。
少しわがままかな、くらいで日本人はちょうどいいのかもしれない。


「女ひとりでは二度と来たくない」と書きましたが、だからといって「二度と来たくない」わけではないです。

優しい人たちと、人懐っこい猫たちと、大自然と、町並みと、インテリアと。
すばらしい以外のなにものでもありませんでした。

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写真に撮りたくなる光景だらけ。想像以上に撮りすぎて容量不足に悩まされまくったレベル。つぎは誰かともっといいカメラといっしょに行きたいな、と思う。




今日はこのくらい。


◯今日の過去記事◯
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