ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

中央アジア1ヶ月、女ひとり旅のまとめ:ルート編

f:id:zazaizm:20170928044834p:plain
カザフスタン・キルギス・ウズベキスタンの中央アジア3カ国を1ヶ月(2017年8月19日〜9月19日)かけて旅しました。
実際のルートの振り返りやこれから中央アジアに行きたい人向けのアドバイスをまとめてみます。


旅程

カザフスタン→キルギス→ウズベキスタン、という順番で旅しました。
アスタナ万博に早めに行っておきたかったことと、ウズベキスタンを後にすることで暑さが少しでも和らぐことを期待してこの順番に。

カザフスタン

f:id:zazaizm:20170928023336j:plain:w600

8月19日夜着〜24日の6日間

ハイライトはアスタナ万博。新首都アスタナの圧倒的な未来感と旧首都アルマトイの旧ソ連感と自然あふれる感じとがすばらしくギャップがあってどちらも印象的だった。

内訳
  • アスタナ(含む万博)4泊
  • アルマトイ 2泊
旅程ポイント

万博を含まないのならアスタナは2泊くらいでも充分楽しめそう。歩きだと町が広くてしんどいのでタクシーやバス活用すべし。レンタサイクルも威力発揮しそう。

アスタナからアルマトイは飛行機使いました。qazaq airという新興航空会社で6000円。夜行列車も出てます。一度上空から中央アジアの風景眺めてみるのは面白いしおすすめ。

国境越え

アルマトイからビシュケクへのミニバスで超えました。見た限り少なく見積っても1時間1〜2本くらいは頻発してるので旅程組む上で心配はあまりいらないかと。


キルギス

f:id:zazaizm:20170928023409j:plain:w600

8月25日〜9月3日の10日間

ハイライトはトレッキング。
いちばん居心地よかった国。同時にトレッキングでいちばん体力限界まで使った国。町や村がどこも小さめでただぶらぶら散歩するだけでも楽しかった。

内訳
  • ビシュケク2泊
  • カラコル1泊
  • アルティンアラシャン2泊(トレッキング)
  • カラコル3泊(含むスカスカ日帰り)
  • ビシュケク1泊
  • 国境越え夜行バス1泊
旅程ポイント

私のはゆっくりめの日程です。日程を圧縮するとしたら、最後のビシュケクついたその夜国境超えられるようにバスを事前手配するとか、カラコル泊を減らすか、あたりでしょうか。でも、行く場所増やしてせわしなくするよりはのんびりするのがおすすめ。

トレッキングは天気に注意。山の天気は変わりやすく予報があまりあてにならないけれど、天候不良時向けに調整可能な日程が組めたらGood。

国境越え

キルギス・ビシュケク→ウズベキスタン・タシュケント国境越えは、カザフスタンのシムケント経由夜行バスを選択。約14時間かかりました。
これがだいぶ神経すり減った。国境越えを2回も、かつバス降りた後もタクシーやミニバス乗り継ぎ必須。短期旅行なら飛行機にする価値は大アリ。
夜行バスは前日予約しました。乗車してみたら満席だったので予約は早いに越したことはなさそう。


ウズベキスタン

f:id:zazaizm:20170928023436j:plain:w600

9月4日〜19日夜発の16日間

ハイライトは建築物巡り。中央アジアの中ではいちばん観光地化されてます。人の人懐こさはダントツ、客引きの多さもダントツ。全体的にパワフルで印象深い国。

内訳
  • タシュケント1泊
  • サマルカンド3泊
  • サマルカンド→テルメズ夜行列車1泊
  • テルメズ1泊
  • カルシ1泊
  • ブハラ3泊
  • ヒヴァ3泊(含むヌクス・ムイナク日帰り)
  • ヒヴァ近郊ウルゲンチ→タシュケント夜行列車1泊
  • タシュケント1泊
旅程ポイント

時計回りルート(タシュケント→サマルカンド→ブハラ→ヒヴァ→タシュケント)でテルメズとアラル海に足を伸ばしたような形です。
他の周り方としては

  • 反時計回りルート(タシュケント→ヒヴァ→ブハラ→サマルカンド→タシュケント)
  • 6の字ルート(タシュケント→サマルカンド→ヒヴァ→ブハラ→タシュケント)

あたりでしょうか。
町の規模的にはサマルカンド>ブハラ>>ヒヴァ。だんだん町が大きくなる&最初に長距離移動を固められるため、短期旅行なら反時計回りルートのほうが人気が高そうな印象。私は小さい町大好き人間なので時計回りでも大満足でした。

夜行列車を使うなら、運行日が限られている路線が多いので時刻表とにらめっこしてルート案を試作し、効率よく回れそうなルートを選定するのが吉。
訂正(2017/9/29)
経由路線を含めるとほとんどの区間を毎日夜行列車が走ってます。例えばウルゲンチータシケント間ならシャバットータシケント路線やヴォルゴグラード(ロシア)ータシケント路線などもウルゲンチやサマルカンドを経由しているため使えます。UFS travelで検索してみてください。


使えそうな電車は2017年9月段階で以下の通り。

・タシュケントーヒヴァ(ウルゲンチ)……夜行・週3毎日1〜2本
・サマルカンドーヒヴァ(ウルゲンチ)……夜行・週4毎日1〜2本
・タシュケントーサマルカンド……毎日朝3本前後、夜5本前後

特に、タシュケントーヒヴァ(ウルゲンチ)の夜行列車を使うなら早めの予約が吉。週3しかない上800km1000km近い距離でこれを逃すとさすがに大変すぎる。短期旅行なら飛行機で結ぶのがセオリーの距離。

ヒヴァーブハラ間は両方向ともに電車がないのでシェアタクシーが基本。

日数配分はサマルカンド4日・ブハラ3日・ヒヴァ2日くらいの配分だと充分ゆとりがあると聞きました。行き先絞って駆け足なら移動日除いて各都市丸一日ずつでも不可能ではないとは思いますが、さすがにちょっともったいない。

加えて、ウズベキスタンで体調壊すのは日本人あるあるなので、覚悟と注意と日程のゆとりがほしいところ。私の場合もブハラで丸一日寝込んだ&ヒヴァ着が遅くなったのでちょっとずつ日数が長くなってます。

テルメズ行きについて

テルメズはあまり情報がない地域なので補足。

サマルカンド→テルメズは毎日夜行列車があります。
テルメズ→ブハラはシェアタクシーで山越え含む400km超の大移動になります。中継地点のカルシまで4時間、カルシからブハラまで2時間半。私は中継地点のカルシで一泊しました。あまり遅い時間だと中継地点のシェアタクシーが見つかりにくいおそれがあるので、1日で移動するなら朝の早い時間帯発が必須そう。


周辺国

私の旅程より少しスピーディーに回る、もしくは1ヶ月以上とれるのならこんなところにも行けるのではないかという提案です。

トルクメニスタン

ヒヴァ近くのシャバットという国境の町発着でトルクメニスタンの地獄の門行きのツアーが1泊2日からあります。申し込むなら旅行会社に1〜2ヶ月以上前からコンタクトを取り準備が必要。人数にもよるけど5万円前後からくらい。

私はOwandanツアーという一番有名らしい旅行会社にコンタクトを取ったものの、返信が途絶えるという謎の事象により申し込み不能に……。残念。9月中〜下旬にアジアインドア・マーシャルアーツゲームというスポーツ大会が開かれる関係上ビザが下りにくくなっていたという話も聞きました。
でも、同じ宿に泊まった日本人の方は普通に申し込めてたので、別窓口にメールすればまた違ったのかも。トルクメニスタンはとにかく流動的なので行きたい方は早めに動きましょう。

タジキスタン

見どころはパミール高原・ワハーン回廊といった大自然。ただし、タクシーチャーター以外の選択肢がない。ビシュケクの宿で会った日本人の方が人数を集めて周っていました。 1週間くらいは日程を見たほうが良さそう。

その時に会ったそらさんのブログにタジキスタン旅行記があるので気になる方はぜひチェック。
明日もどこかの空の下

中国

中国のウルムチーカザフスタンのアルマトイまで夜行列車・バスが出ているもよう。中国のカシュガルーキルギスまでの国際バスは廃止されたため乗り合いタクシーやバスの乗り継ぎになるそうです。情勢が流動的なのもあり大変な国境越えのようですが、シルクロードに浸りきりたいなら魅力的なルート。

ロシア

モスクワーアルマトイ、モスクワーアスタナ、モスクワータシケントといったモスクワと中央アジア主要都市を結ぶ鉄道路線があります。さすが旧ソ連圏。
所要時間は3泊4日以上、価格もはや航空券とも大差なくなってくる。
それでも調べてみるだけでわくわくする威力はある。長距離鉄道はロマン。


便利サイト・本

UFS travel
ウズベキスタンの鉄道の時刻と料金(ロシアルーブル表記)と残席数(若干遅延あり)が確認できます。

Advantour社の時刻表ページ
ウズベキスタンの鉄道の時刻表だけ確認したいなら便利。

◯ロンリープラネット 中央アジア

Lonely Planet Central Asia (Travel Guide)

Lonely Planet Central Asia (Travel Guide)

中央アジアに関しては地球の歩き方よりもロンリープラネットのほうが 圧 倒 的 に情報量が多い。1カ国短期旅行なら歩き方でも十分だろうけど、1ヶ月クラスの長期周遊旅行ならおすすめ。私はKindle版を購入しました。

特にタジキスタン・トルクメニスタンの情報が欲しかったらロンプラに聞くべし。歩き方だと各国数ページで終わってしまう。
歩き方にしかなくてこれは役立つ!と思えるのは関税申告書の記入例ページくらいかも。







次は費用編をお送りします。

今日はこのくらい。




◯今日の過去記事◯
www.zazaizumi.com


www.zazaizumi.com


www.zazaizumi.com