ザザイズム

都内某所に生息する大学生。2016年夏〜2017年冬にオランダに半年留学してました。日常で考えたことや留学記録、旅行記などつづっています。

HDDのデータを失くした日、「子ども時代」を失くした日。

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無料レンタルサーバー、PF-X.NETが2016年3月にサービス終了したそうです。
昔、個人ホームページ運営でお世話になりました。いろんな思い出が蘇ってきたので書き綴ってみます。





私がPF-X. NETさんで個人サイト運営をしていたのはおよそ10年ほど前のこと。
当時、無料・広告なし・CGI可能で容量2GBというのは本当に太っ腹。
開設審査に通ったときの喜びようを思い出す。

↓10年前の日記にあった一文。


ホームページを開設し、2,3年ほど運営したのち更新ストップ。
そのままデータが全て消えました。PF-X. NETさんの閉鎖のはるか前。Internet Archiveにも残ってない。

何より悲しいのが、
パソコンにすらサイトのデータが残っていないこと。








中学2年生の頃だったか。

ある日家に帰ったら父が苦い顔して一言。


「パソコンのデータが全部消えた」


なんでだと泣き叫んで。
どうしても復元はできないのかと詰め寄って。

無理だった。

原因はよくわからないけど、単純にHDDの劣化かなにかだったんでしょう。



しかも悪いことに、バックアップを今まで全然取ってこなかった。
家族兼用のパソコンといいつつ、実質的に私が占拠していたようなもの。
私以外の家族は大して使ってなかった。父は父で自分のパソコンを使っていたし、
家族の被害といえば、せいぜい住所録が飛んだくらい。



一番パソコンと多くの時間を過ごしたのは私。
一番多くのものをパソコンの中に積み上げたのも私。
一番手放したくないコレクションをパソコンの中に集め上げたのも私。


だからこそ、
一番大きなショックを受けたのは私。


典型的なこどもの落書きも、パソコンで書いてきました。

小1で初めてペイントで描いた絵。
父の日母の日のために作った肩たたき券やありがとうの絵。


「ふみコミュニティ」や個人ホームページをはじめとした2000年代ネット女子文化にもどっぷり浸かってきました。
こちらの記事に首がもげそうなほど同意できる。
1991年生まれの、インターネットの思い出 - niko life...

暇さえあれば作って溜め込んでいた待ち受け画像。
携帯電話を持っていないのに作った「デコメ」。
テレビで紹介された「おま画」。
収集しまくったPictBearのブラシやテクスチャ。
あちこちのお絵かき掲示板で描いてきた下手なイラスト。
一時期はまったドット絵。
作ろうと思って挫折したお絵かきソフト講座サイトの残骸。
書きかけの小説もどき。
ちっとも整理できなかったブックマーク。
フリーソフトで作ったフラッシュ。








バックアップを取る手段なんて、当時の私にはなかった。

外部ストレージなんて高くて中学生じゃ到底手は出せなかったし、
今みたいにクラウドストレージが発達しているわけでもなかった。
そもそもバックアップの必要性を訴えようという気を起こしたことなんてなかった。




ネット上にアップしていたファイルも、それらもほとんど消えてしまった。

昔のデータで回収できたのは、Yahooジオシティーズになぜかアップロードしていたほんのわずかな画像だけ。
添付ファイルとして回収できたはずのヤフーメールのデータも消えてしまったし、
古いホームページのログインIDもパスワードも忘れてしまい、データも消去されてしまった。





PF-X. NETで運営していたサイトで一個だけ残っているのがこれ。
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トップのフッター画像。2006年だから、ちょうど10年前のもの。
個人サイトにとっちゃカッコつけにしかならないようなCopyright表記がほぼ初めて役に立った瞬間。

恥ずかしい通り越して懐かしさしか感じない。

この画像に使ってるフォントも懐かしい。「はりゅびっとわん」という、2000年代女子ホームページ文化で一世を風靡したフォント。

それももう作者さんがサイトを閉鎖してしまってもう手に入らない。







今でもあのハードディスクが惜しくてたまらない。

あの頃のデータが返って来たらどんなにいいだろう、と。
きっとここに書き並べたの以外にも大量にすっかり忘れてたデータが埋まっていて、
その一つ一つが当時の世界を作り上げていた。




私にとってはパソコンのデータの損失は、
子ども時代の喪失にも等しかった。







そんな記憶が、PF-X. NETさんの閉鎖の報とともに思い起こされてきました。

今日はこのくらい。



◯今日の過去記事◯
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