ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

じんましんが地獄すぎたのでオランダ病院デビューしてきた

先日、突然身体中じんましんが出てきました。
かなり酷くてストレス半端なくて辛すぎた。

以下、経緯を書きつづっていきます。ちなみに患部の写真は載せてません。

経緯

1日目 発症

11月9日に講義受けているあたりからふらふらしてくる。
睡眠不足かと思ったら、おでこと首筋、後頭部がかゆくなってくる。鏡見たら虫さされがつながったような腫れがあちこちに。
帰宅したら腕、足、服の締め付けに沿って腫れが広がりまくる。

夜になると上唇の裏側が腫れる。

ミントウォーター飲んでから0時頃寝る。




2日目 病院へ

4時ごろ目が覚めたとたん、
背中や足、首など、布団に接触している部分が猛烈にかゆくなる。
上唇の腫れもひどくなり、まぶたまで腫れてくる。
日本から持ってきたムヒの残り半分くらいを一気に使い切ってしまう。それでもかゆみは我慢できず、爪楊枝で残ったものを取り出して最後の一滴まで使おうとあがくも悪化の一方。

5時ごろ、耐えきれなくなり、寮の守衛さんに病院行く手段ないか相談しにいく。
9時になれば寮と同じ敷地にある病院が開くこと、ベッドバグかもしれないから服や寝具は全部洗ったほうがいい、と言われる。

歩いて話したことで気が紛れたのか、かゆみが少し和らぐ。
ひとまず9時を待つことに。布団に入るとまた圧迫で背中がかゆいので座って待つ。その間にひたすら症状について調べてみる。

じんましんの中でも締め付けやひっかきに反応する「機械性蕁麻疹」や、まぶたや唇が腫れる「クインケ浮腫」ではないかなと自己診断。足に列状に赤い斑点が並ぶことから、ベッドバグ(南京虫)の可能性も捨てきれないかなと考える。けど噛み痕もなければベッド周り探索しても巣がある気配はない、ルームメイトも特にそういった症状はないとのことで可能性は低そう。

翌朝9時過ぎに改めて寮のフロントを訪ねてから病院へ向かう。

ここで心配だったのが、オランダの医療制度のややこしさ。
オランダはホームドクター制度という、基本的に各家庭各個人がホームドクターというかかりつけ医を登録しておく方式をとっている。何かあった時はホームドクターに連絡して診療してもらう。ホームドクターがより専門的な治療が必要だと認めた場合専門医を紹介してもらう、というシステム。


私は登録してなかったし、各診療で予約必要だと聞いていたので飛び込みでいいのかどうなのか、このまま予約待ちで1週間とかなったらどうしようと不安。


結果、1時間後の予約が取れた。例外なのか通常なのか運が良かったのかはわからない。首の腫れがとにかくひどくて言葉尽くさなくても一発で伝わるのはある便利だった。




1時間後、どこの待合室で待てばいいのか教えてもらいつつ診療。担当の女医さん、めっちゃカジュアル。白衣ではなく、スキニーにジャケットに、といったキチンとしてるけどカジュアルな服。

一通り問診と、血中酸素濃度?を測ったり、患部をみてもらったり。

何らかのアレルギー性のじんましんだろうとのこと。じんましんは大抵原因特定が困難なものが多いらしく、私もその例に漏れず不明。血液検査とか精密な検査をしてやっとわかるかどうかというところらしい。

特に強く言われたのが唇の腫れ。それだけは再発したらすぐ緊急窓口で診てもらうべきといわれた。



会計済ませて今度は薬局へ。これも同じ建物内、しかもシステムがつながっているから名前と生年月日伝えれば薬が出てくる。
抗ヒスタミンの飲み薬とステロイド塗り薬を入手。




さっそく薬を飲む。
塗り薬は特にかゆいところに使うよう指示されたので、その時一番ひどかった首回り集中攻撃。
飲み薬の副作用と、睡眠不足のダブルパンチで6時間ほどぐっすり。
起きたら22時。鏡見たら首回りが劇的に綺麗になっていて驚く。

しかし、今まであまり出ていなかった太もも周りにも腫れが広がっている。

いろいろ調べて、ステロイドはある程度短期集中でがっつり塗って一気に炎症抑えたほうがいいとのことなので気持ち量多めに塗る。

ブロッコリーがかゆみの元になるヒスタミンの動き抑えるとのことで夜ご飯として食べる。食欲すっかり減退してお腹もあまり空かなくなった。


0時頃寝る。




3日目 落ち込む

4時頃また目がさめる。
目が覚めた途端に全身から汗がブワッと吹き出る。この瞬間「ああもう私の身体バグっちゃったんだな」と思う。

背中が熱い。かゆい部分もあるけど、それよりも広い範囲が過敏になって炎症起こしているような感覚。
仰向けに寝ると背中が圧迫されてかゆい、かといって横向きやうつ伏せでは寝にくいし生理中なので汚しかねない。

動けない。
あの5m先にある明かりを消したい、
3m先のキッチンで水飲みたい、
それができない。

身体が壊れたなと。ルームメイトはちょうど旅行に出てしまって一人の部屋でひたすらうめく。

やっと寝られて、7時頃起きる。少しは良くなったけど、8時半からの授業、行けなくはないけどこの状態では辛すぎるし薬の副作用で居眠りしかねんし何よりこの二日間予習しようもなくてとにかく欠席メール出そうと思ったら二度寝、起きたら10時頃。

まだまだ腫れはあるけどかゆみはだいぶ引いてましになったので、アムステルダム行きの荷造りをする。

電車に乗り、今に至る。



困ること

どこに地雷が埋まっているかわからない

突然ひどいことになった原因はわからない。

月経カップ*1の消毒不十分だった可能性があること、
自作のミントウォーター飲んだこと、
これらが一番怪しいように思う。

次点はヒスタミン含む食べ物をたくさん食べていたこと。
チーズ、ウィンナー、トマトとかオランダ食品のほとんどがアウト。これらの割合が上昇した結果いきなり発症したのかも。

もしくは、自律神経が壊れたのかもしれない。
ストレスは最近そこまで大きくないと思っているけど、
消灯後も暗い部屋でディスプレイ見続けるとか、
温冷交互にシャワー浴びるのを一旦ストップしたのとか、
そのあたりは関係あるかもしれない。



どこに地雷が埋まっているかわからない。それが一番怖い。



昨日と今日と全く同じ日、というのはないわけで、
昨日と今日と一点だけ違う日、というのもないわけで。
だからこそ、原因も「かもしれない」としか言えなくて、それを挙げればキリがない。



ヒスタミン含む食べ物を一応減らそうと思ったら、食べられるものがほとんどなくなってしまう。
肉類、じゃがいも、トマト、ココア、チョコ、果物、チーズ、ベーコン、ウィンナー、海鮮系の缶詰……
ぜんぶ私がストックしてて、毎日のように食べてるようなものばかり。これ全部お預けとか無理。個人的にはたぶん大丈夫じゃないかと思うけど、つねに人体実験状態だから怖い。


重症化の恐怖

のどに何かが詰まったような感覚になることが何回かあった。唇の腫れ引いたあたりからその感覚も消えた。

調べてみると、喉の中にもじんましんができる可能性があるとか、
喉や口の中が腫れ上がって呼吸困難になる場合もあるとか。

「唇腫れたら危ない」とお医者さんに言われたのも、たぶんこの重症化につながる危険があるからかもわからない。


今の今まで呼吸だけは問題なかったのは、
たまたま運が良かっただけなのかもしれない。


薬の副作用で眠い

飲み薬の副作用の眠気が想像以上にきつい。今まで酔い止めも鎮痛薬も飲んで来たけど、ここまではっきり眠気の副作用が出るものははじめて。
うとうとする感じというよりは、常にぼやーっと頭がだるい感じ。寝起きがいちばんつらい。

調べてみるとこの薬、抗ヒスタミン薬という部類の中では比較的古いもの。最近はもっと新しい副作用の軽い薬がスタンダードで、何かの事情で新しい薬が使えない時の代替として検討されるようなものらしい。


眠気のわりに効き目があるのかもよくわからない。
なければもっとひどいのかもしれないけど、飲んでも朝4時に目覚めるのは効いていると言えるのかわからない。


服の締め付け過敏症

締め付けに対してものすごく過敏になった。
締め付けという締め付けすべてが恐怖。
キツキツのスキニーとか、ワイヤー入りの下着とか、そういうのがダメ、っていうレベルじゃない。
ユニクロのブラトップや、ゆるいウエストゴムのパジャマでさえアウト。

服洗濯中でゆるめのスキニージーンズしかなかったときは地獄。すべての日常動作が罰ゲーム。足曲げると膝周りも太もも周りも圧迫ひどい。
この調子だとタイツも履けやしない。そしたらスカートなんて履けっこない。生足は寒いし何より晒せる状態じゃない。

というわけで、着るものがなさすぎる。
世の中の服って、締め付けで成り立ってるんだなということがよくわかった。


ストレスフル

まだ発症して2日も経ってないから「何するとどうなる」っていうのもわからない。
身体のかゆみは落ち着いて来てるけど、これ夜と早朝にひどくなるタイプだとしたらどうしようなと、夕方の今から怖い。
睡眠不足と眠気とでまともに勉強もできない。



今日マーストリヒトのお祭りでぜひとも一目見たいと思ってたのに、結局機会を逃した。

アムステルダム行くべく駅に向かう最中、
みんなカーニバルの仮装して、駅さえもカーニバルのBGMを大音量で流してて、
ああ本当なら授業終わった後にカウントダウン見に行って盛り上がってるところをこの目で見てたはずなのにな、
なんで私はバグったんだろう、と思うだにまた落ち込んできた。


何が悪くて全身赤い腫れまみれにならなきゃいけなかったんだろう。
そんなストレスフルなこと最近してないはずなのに、と。


明らかに良くなってはきているけど、改善とぶり返しを何回か繰り返してるから、またぶり返しやしないかと。

本当にストレスフル。


こんなときは良いことを数え上げてみる。
寮と建物直結だから寒さも雨も関係なく最大限ゆるい格好で行けたのは本当にラッキーだし、
病院も薬局も思った以上に親切だったし、
塗り薬は明らかに効いているし、
冬だから手足を晒す必要もなく、
顔や首といった目立つところは腫れてないし、


アムステルダムだってきっと良い気分転換の
機会。



そう願う。





追記

ここまでがアムステルダム移動中に書いた分。
今はアムステルダム2泊目から覚めたところ。

結論から言うとほぼ治ってきました。締め付けに対してはまだ反応するけど、眠れなくなるようなぶり返しはない。赤みもかなり引いてきた。
ヒスタミン多く含むらしい食べ物を控える必要もなさそう。


何よりかゆみで目覚めずに眠れる幸せ。眠れないのが一番ストレスだったので本当にほっとしてます。



長くなったけど、
今日はこのくらい。





◯今日の過去記事◯
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*1:説明はこちらなどが詳しいです。月経カップのススメと、フルールカップの購入方法 - さらさら録 使い心地はすごく良くておすすめなのだけど、じんましんとの因果関係不明なので私はとうぶんお休み。悲しい。