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ザザイズム

都内某所に生息する大学生。2016年夏からオランダに半年留学中。

常磐線代替バスで福島の帰還困難区域に行ってきた(前編)

旅行

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仙台~東京(上野)間を常磐線で移動してみたい。
福島が今どうなっているのか見てみたい。

そんな思いから、仙台から東京まで、常磐線で約10時間南下してみました。


常磐線不通区間って?

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2016年4月現在、常磐線には宮城県南部~福島県にかけて不通区間が残っています。
不通区間を赤い点線で示しました。2016年春段階では以下の2区間です。

この不通区間には代行バスが走っています。「亘理(浜吉田の1駅手前の駅)~相馬」と、「原ノ町~竜田」。地図にバスのルートを紫の線で示しました。ルートはGPSログを元に引いたものなので正確性は保証できませんが、概ねこんな感じと思っていただければ。



常磐線といえば、千葉県出身の私にとっては馴染み深い路線のひとつでした。
そんな常磐線を端まで、端から、乗ってみる。一度はやってみたいことでした。

そして、地図を見ての通り、「原ノ町~竜田」のバスは帰還困難区域や居住制限区域を通ります。

震災5年後のいま、福島はどうなっているのだろう。自分の目で一度見てみたい。



そんな想いから、東北旅の〆に、はるばる仙台から南下してみました。





亘理〜相馬へのバス

まず一本目の不通区間。
このバスの区間は帰還困難区域などには指定されていません。津波の爪痕が随所に見られます。



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バス待ち時間つぶしがてら、亘理駅に隣接する「悠里館」の展望台に上がってみました。



1階の郷土資料館近くには「東日本大震災 復興支援地図」が。
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このあたりがさっき展望台で見渡していた範囲。
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右側の黄色部分は津波で浸水した区域。青線で囲われた四角の中央より少し右上にあるのが、亘理駅。
先ほど展望台から見えていた区域のかなりの部分に津波が来ていたようです。







時間が来たので、バスに乗ります。平日昼ということもあってか1桁台の人数だったように記憶してます。
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前に見えるのは同時刻発の520便。私の乗った522便と違い、途中は新地駅にのみしか停まらないバス。





走り出すと、「ここから津波浸水区間」「ここまで津波浸水区間」という看板が交互に何度も登場する。
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遠く向こう側に目をやると、海が見える。でも、ちらっとしか見えません。
そんな遠くから波が来るなんてちっとも想像できないくらいの距離。



建設中の常磐線の線路が見えた。
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「相馬〜浜吉田区間 2016年までに運転再開」とのこと。



線路の周辺は更地。
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パッと見畑かと思ったけど、畑にしてはあまりにも家がない。



山元町仮庁舎」。
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仮設といった風貌の建物を見るとやっぱりあっとさせられる。




新地町に立つ、「やっぱり新地がいいね」の看板。
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相馬駅に到着。発車時撮り忘れたのでバスの写真をパシャリ。
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1時間半近く電車待ちです。
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駅からふらふらちょっと歩いてみたら、
出ました、ヨークベニマル
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ヨークマート文化圏の私としては激しく違和感を覚える響き。


中に入ると、かなり広い。
中でもお酒売り場の充実っぷりが印象的だった。
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さらにさらに、焼酎量り売りなるものにびっくり。
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樽の焼酎サーバー。普通のスーパーにこんなのあるんだ。

福島県民の酒好きイメージが強化された。





相馬〜原ノ町

駅にぶらぶらと帰って、原ノ町行きの電車に乗り込みます。
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地元の中高生を中心に、そこそこ乗客がいました。




原ノ町〜竜田

原ノ町駅に到着。
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バス停は駅を降りて左手側に見えます。
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下側に見えるのは乗車にあたっての注意書き。
JR東日本水戸支社 常磐線竜田駅~原ノ町駅間代行バスの運行について(PDF)と同じもの。
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1.2マイクロシーベルトの被爆とのこと。




ニューヨーク〜成田間の飛行機片道1回で190とか200マイクロシーベルトくらいだそうで、その100分の1くらいを1回通るくらいで何かリスクが大幅に高まるとは考えにくいかな。

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放射性廃棄物の区分と処分方法|原子力|東京電力

それはもうわかってたことだし、そもそも乗らなきゃ本気で帰れないし。





発車20分くらい前にバスがやってきました。
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添乗員さんがいました。乗車人数をどこかに連絡しているような会話も聞こえました。



最終的に14人乗ったところで、バス発車。
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しばらくした後、とうとう「この先帰還困難区域」「二輪車・軽車両・歩行者 通行禁止」の看板が登場しました。

いよいよバスがスピードを上げてきます。
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早すぎてスマホカメラじゃ追いつかない。


Googleストリートビューだと、確かこのあたり。



震災から5年。果たしてどんな風景が広がっているのでしょう。

(後編)に続く。