ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

生まれ変わるなら男が良い?女が良い?

テスト期間も終わりに差し掛かると悩みます。

長期休み中、海外旅行に行くべきか行かぬべきか。
行くとしたらどこへ行くべきか。
 
こうやってぐるぐる考えている時間は何より楽しいのです。楽しいはずなのに、しんどい。なぜかって「女一人旅」の壁があるから。

 

 
私の旅行は一人旅ばっかりです。基本的に急に計画立てるし予定の組み方も気ままなので。しかし、行きたいと思って調べた国にはことごとく、「一人は危ない」「女だけは危ない」という情報がついてきます。しかも昨今のテロでますます条件は悪くなってきて、さあ大変。 
何より親の反対が厳しい。夏にはスペイン巡礼の旅を計画していたのですが、親を説得するのに苦労しました*1。この春はフィリピン旅行兼語学留学というのを検討していたのですが、全面却下をくらいました。
 
こんな壁にぶち当たるたび、いつも思います。
男に生まれたかったな、と。
そうしたらもっと自由に動けただろうなと。
そりゃもちろん男一人旅でも危険な場所は山ほどあるだろうけど、でも、こんな大量の壁にはぶち当たらないでしょう。
カプセルホテルだって泊まれるでしょう。なんなら野宿だってできるでしょう。
ついでに成人式だって卒業式だってスーツいっちょで式典も二次会も行けるでしょう。化粧する必要だってない。
ああ、いいなあ、男に生まれたかったよよよ。と一人ジタバタしたくもなりますよほんとに。 
 
 
でも、どうやら私みたいな考えの人は少数派みたいです。統計数理研究所「日本人の国民調査」という調査があります。この調査がとっても面白いのでざっくり紹介。

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この調査によれば、女性の4人に1人が「生まれ変わったら男になりたい」と考えているとのこと。少数派です。一方で、「生まれ変わったら女になりたい」という男性は6%とかなりの少数派。9割近い男性が「生まれ変わっても男になりたい」と考えています。

 

55年間の推移を見ると面白いです。

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男性の「9割男派、1割女派」の構造は50年くらいほとんど変わっていません。一方、女性は見事な逆転現象が起きています。50年前は「男になりたい」女性のほうが多数派だったのが、どんどん減少しています。 
 
この変化には一体どういう理由があるのでしょうか。女性の生き方の選択肢が増えたから?女性蔑視が軽減されてきて、時には「女尊男卑」とまで言われるような世の中になったから?同じ調査では、「女のほうが楽しみが多い」と考える人が飛躍的に増えていることも示されています*2
それなのに、なぜ「女に生まれたい」男性はあまり増えていないのでしょうか。楽しみがあったとしても、やっぱり「何だかんだで女は大変そう」と思うのでしょうか。そもそも「楽しみが多い」っていう一般論と、「自分が本当に楽しめるものがあるか否か」は別問題ってこともあるのか。
外国と比較はできないのかな、とも思い調べてみましたが、似たような設問のある調査はアメリカ・カナダで1946年に一回行われただけのようです*3
 
 *
 
なんだか大いに脱線してしまったけれども、この調査、他にもいろいろと面白い項目があるのでまたじっくり見てみます。
 
話を戻すと。
結局は「配られたカードで勝負するしかない」って、スヌーピーも言っていた通りにするしかないというところに行き着く。どう転んでも現世では男には生まれ変われないでしょうし、「治安のいい場所探せ」「一人旅やめて一緒に行ってくれる人を探せ」にならざるをえないんでしょう。
でも海外自体は行きたいんだよな。ほんとに。次行ける機会がいつになるかわからないもので。ヨーロッパは留学で行くので、それ以外の場所、東南アジア圏やオセアニア圏、特にネパールやニュージーランドあたりが気になってます。でも、国内でおとなしく就活準備と留学準備と資金調達に勤しむべきなのか、またそこで一悩みしています。
 
このあたりの悩みは今度書こう。
今日はここまで。

*1:旅行自体は直前に盲腸になったためあえなくキャンセルとなりました。無念。

*2:「今の日本で楽しみが多いのは男女どちらか」という設問に対して、2013年の結果は「女(46%)」が「男(33%)」を13ポイント上回っています。この設問も50年前はまるっきり逆でした。1963年は「男が多い(69%)」が「女が多い(12%)」。57ポイントの大差。これがよくまあここまで大逆転したものです。

*3:日本人の国民性 50年の軌跡 - 統計数理研究所参照。両国の1946年の結果は日本の1990年代の結果とよく似ているのだそうです。近年はどうなっているのかは気になる所ところ。ただ、そもそもキリスト教とかには「生まれ変わり」の思想がないらしいから、諸外国ではこういった問いをあまり立てないんじゃないかという根拠の無い説を唱えてみる。