ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

移動時間が好きな理由

天皇陛下がお気持ちを発表されているであろう時間帯にこれを書いています。

なんせ今はロシア上空1万メートル。何も情報を得る手段はない。果たして今ごろ、Twitterやら各所がざわついているのでしょうか。

 

スイスまで11時間のフライト、後に乗り換えてオランダまでさらに2時間弱。

さすがに時間がかかる。

 

長い長い移動時間って嫌われがちだけど、私は好きです。

前にアメリカ行った時も全然退屈せず12,3時間近く過ごしたし、

青春18きっぷの鈍行長距離なんて楽しくってしゃあなかったし、

目的地に近づいてくると逆にテンションが下がってしまうくらい。まぁ一旦目的地に降りれば着いた感でちゃんと盛りあがれるけど。

 

 

暇つぶし手段が発達した。

外の風景を見る。

電子書籍を読む。

電子辞書やアプリを使って勉強する。

音楽にひたる。

考えていることを書く。

ブログを書く。

 

ざっとこれくらいある。

どれもスマホやタブレット、音楽プレーヤーとイヤホン、紙と筆記用具だけあればよい。飛行機で電波届かなくたってできるものばかり。

いい時代。

 

 

中でもマストなのは音楽。

音楽を単体で、腰据えてじっくり聴ける機会って意外と少ない。他にやることできることがどうしてもちらつく。

その時の心情に合う曲を永遠ループするなんてことをよくやる。

 

小さい頃からこうだった。

家族旅行ではだいたいユーミンやカーペンターズが延々と流れてた。後部座席で半分寝ながら聴いていた記憶。妙に幸福感に包まれていた、そんな記憶が妙に残ってる。

 

 

 

 

ただ、移動時間が楽しいのは、

単純に暇つぶしが楽しいわけじゃない。

 

「何もしなくても許される時間」だから。

 

 

寝てようと起きて暇つぶししてようと、ひとまず「目的地に向かう」という行動は続いている。

もちろん「できる人」なら積極的に勉強したり読書したりで有意義に使うんだろうけど、

たとえぼんやりしてたって、許される。

 

そのうえ、「考えごとをするのにぴったりな時間」でもある。

飛行機なんてとくにそう。ネットはつながらない。やれることの選択肢は必然的に限られる。

そして飛行機に乗るほどの移動をしていることは、その前後になにかしらのイベントがある。

思うことが何かしら出てくる機会でもある。

 

 

こういうタイミングでひたすら思考を書きつけてみると、意外な発見がある。

移動中で少しぼんやりしたような頭のほうが、自分の考えていることを掘り返すにはちょうどいい。ひたすら自問自答繰り返して、疲れたら何か他のことをして、するとまたふと脳裏に考えが浮かんでくる。

 

後々になって読み返すと発見がある。

最近自分の中でもやっとしていた感覚が、しばらく前の自分の考えごとメモの中にそっくり言語化されてる、なんてこともよくある。

 

 

そんなことを機内で思いました。