最近のマイブーム。国境巡りサイクリング。
マーストリヒトはベルギーとの国境地帯にある街。
自転車でしばらく走ればすぐ国境。島国民にとっては新鮮すぎる体験。
というわけで、
国境らしい国境から国境らしくない国境まで、近所の国境を紹介していきます。
国境度★★★
もっとも国境らしくてお気に入りの場所。中央の道路の色が変わっているところが国境。
オランダ側は自転車道路(赤い部分)をバッチリ確保してある。とってもオランダらしい。
ベルギーも自転車道は日本よりは断然多いけど、やはりオランダほどは徹底していないもよう。
面白いのが国境に書かれている文字。
ベルギー側に入る時には、
「ここからサッカー欧州選手権が始まるぞ!(Hier begint het EK!)」
オランダ側に入る時には、
「ここでサッカー欧州選手権が終わるぞ!(Hier eindigt het EK!)」
と書いてある。
つまりこれはベルギー側がオランダ側を煽るジョークってこと。
オランダとベルギーでのサッカー人気が改めてわかるし、国境でこんなことしちゃう発想面白い。
◯場所◯
国境度★★☆
マーストリヒトとベルギーとの国境ってなぜか妙にジグザグしている。
境目周辺に標識が立っているけど、境目そのものはよくわからないことが多い。
特に、道路の上に国境が走っているパターン。
片側車線がオランダ、反対側の車線がベルギーなんて地帯だとわかりにくい。
こんな場所。
ジグザグの頂点のあたりに看板がさりげなく立ってる。
看板は、「ここが国境」ときっちり宣言するためのものというより、
「だいたいここらへんから国境です〜。あ、速度だけ気をつけてね〜」
ってノリなイメージ。
◯場所◯
国境度★☆☆
非常にわかりにくくて見落とすパターン。
左端に立っているのが国境の印。一応てっぺんに十字が刻まれている。
国境って少なくとももっとちゃんと明示するものなんじゃないのかという私の常識はすっかり崩れた。
◯場所◯
国境超えると変わるもの・変わらないもの
一番変化がわかりやすいのはバス停のデザイン。
家の雰囲気も似てるけど微妙に違う。マーストリヒトはアパートが多いのに対し、ベルギーの国境地帯はのどかな一軒家やメゾネットが多数派。
地形的にはベルギー側のほうが若干坂の数が増える。真っ平らではないけど数は少ないし緩やか。
国境越えても変わらないものの代表格は言語。オランダ語圏なのはとうぶん変わらない。
ただし、方面によっては国境を超えて20分くらい行くとフランス語に変わることも。
看板のないような道をのんのんと抜けた先はフランス語圏。不思議な感覚。
*
ただ自転車走らせるだけで発見だらけ。面白くて仕方ない。
EU加盟国間ではシェンゲン協定というので検問撤廃されているんですが、オランダとベルギーはそれより前に検問はほとんどもう無かったそうな。
「外国」というものに対する感覚が日本のそれとは相当違うんだろうなあ、と思わされました。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
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