「ナプキンの要らない超吸収型ショーツ」を試してみました。履くだけで経血を吸収してくれるショーツで、かぶれにくく快適、動き回りやすい、洗って繰り返し使える、などのメリットから注目度が上昇中の新しい生理用品。従来の吸収性のない生理用ショーツと区別して、「次世代型生理用パンツ」「ナプキンの要らない生理用ショーツ」「第4の生理用品」などといろんな呼び方がされています。
今回、modibodiというオーストラリア発のブランドを試してみました。日本で有名なブランドはアメリカ発のThinxや台湾発のムーンパンツといったブランドで、modibodiは日本では情報がほぼ無いブランドですが、良かったです。実際に注文して使ってみた感想など書いていきます。
modibodiを選んだ理由
us.modibodi.com
有名どころのブランドではなくmodibodiを選んだ理由はシームレスタイプを扱っていることと、コスパの良さ。
私は普段からシームレスを気に入っているため、吸収型ショーツにもシームレスタイプが欲しかったのです。大手のThinxとかは扱っていない中、取り扱いを見つけたのがmodibodi。シームレスタイプの他にもノーマルや敏感肌用、果ては水着タイプまで種類豊富。
コスパもかなり良い。公式サイトから個人輸入できます。10〜15%クーポンと併用すると3枚で約8000円、1枚約2600円くらいで買えました。国内通販だとこの手の吸収型ショーツは1枚5000円はするので、ほぼ半額です。めちゃくちゃお手頃。しかも、送料無料が75ドルからとThinxの99ドルよりもハードルが低いのもGood。洗い替えを考えると3枚くらいからスタートしたいところなので、無理なく送料無料を達成できます。
購入方法・
modibodi公式通販サイトから購入できます。私はUS版サイトから購入しました。Paypal対応で英語もそんなに難しくないです。
us.modibodi.com
英語での住所の書き方がわからなかったらこちらのサイトで変換すると便利。
judress.tsukuenoue.com
どうしても国内通販が良い場合はランドリーボックスというサイトで取り扱ってます。
laundrybox.jp
サイズ選び
注意すべきはサイズ選び。
USサイズのため、日本サイズの2つ下を選ぶと良いです。普段SならXXS、MならXS、LならSといった具合。
心配ならウエストとヒップを測って、公式サイズチャートと照らし合わせると確実。
Sizing - Modibodi Underwear – Modibodi US
私の選んだSeamfreeタイプはかなり伸びるので、迷ったら小さいのを選んでもなんとかなると思います。普段Mサイズでサイズチャートに照らし合わせるとXSの私はXSでバッチリフィットしました。「XS」という字面にもしキツかったらと不安になってましたが、問題なかったです。
実品レビュー
私が買ったのはSeamfree Bikiniの黒・ベージュを1枚ずつと、Seamfree Full Briefの黒を1枚。合計3枚。新規会員登録10%OFFクーポン併用で計$78.75。
DHLの一番安い発送方法で注文してからちょうど10日で届きました。オーストラリア発ドイツ経由の大移動。コンポスト可能な袋に入って届き、パッケージも紙製。エコフレンドリー感全開。
まずはSeamfree Bikiniを開封。15ml=タンポン2〜3本分の吸収力で、普通〜やや重い日用。
第一印象は「めっちゃ頑丈そう」でした。ユニクロあたりのシームレスショーツと比べものにならないくらい厚みがあって頑丈な生地。それでいてちゃんとシームレスショーツとしての形を成している。端が切りっぱなしではなく折り込みがある分少し厚みが出るけど、許容圏内。
吸収体はこの黒い部分。かなり範囲が広い。黒いからといってベージュの表面から透けるようなこともない。
続いてSeamfree Full Brief(左側)。右側のSeamfree Bikiniと比べるとデカパン感がすごい。20ml=タンポン3〜4本分の吸収力で、重い日〜夜用。
Seamfree Bikiniと違って後ろいっぱいにまで吸収体があります。ふつうの夜用ナプキンでもここまで来ないだろうというレベルのガッチリガード。安心感あります。
「最初はきついけれども、履いて洗うとフィットするよ!」とのシールが貼られてます。
実際に履いてみたらBikiniは一瞬で馴染みますが、Full Briefはお腹まわりの圧迫感が気になった。できれば生理開始前に履いて慣らしておいたほうがいいかもしれない。
履いてみた感想
ふだんは月経カップ派なのですが、せっかくなのでmodibodiだけで生理期間を過ごしてみました。出血量はピークで20ml、月経カップ2〜3回交換程度はあります。ピル服用中のため一般に比べて特段多いほうではないはず。
結論から言うと、多い日は月経カップ+吸収ショーツ併用、少ない日は吸収ショーツのみが最適解。
ショーツ単体でも生理期間をじゅうぶん漏れなく乗り切れるけど、多い日の快適度が少し落ちます。
量の多い時期の快適度は月経カップの圧勝だと思いました。吸収ショーツだと、サラサラの血はガンガン吸い取ってくれるけど、塊状の出血はさすがに表面に残ってしまう。そのまま動き回ると広範囲にこすれて血がついてしまう。そうなってしまうと定期的にトイレで拭き取らないと不快。当然だけどナプキンと同じく血のドバッと出る感覚もあります。においもふだんはあまり気にならないけれども、電気毛布とかで蒸すと少し気になる。
一番多い日の昼にSeamfree Bikiniを履いていたのですが、そもそもタンポン2本分はややキャパギリギリ感がありました。キャパギリギリとい
うのは漏れはしないのだけど、湿って不快になりやすい感じがする。ナプキンよりは遥かに蒸れや臭いはマシとはいえ、月経カップを知ってしまうと快適度がどうしても落ちてしまう。月経カップだと血の出る感覚も血がつく感覚もにおいも全部シャットアウトされるのがあまりにも快適すぎる。
逆に、月経カップとショーツを合わせ履きすれば、月経カップのうっかりキャパオーバー対策にぴったり。今までパンティーライナーを合わせては今回は必要なかったと思いつつ捨てたり、逆に着けてないときにちょびっと漏れてしまったりという状態だったのですが、このショーツと合わせれば安心感倍増。
出血が減る時期にはショーツ単独使用の圧勝。月経カップのデメリットは、出血が少ない日は滑りが悪くて取り扱いに苦労すること。いっつも終わりかけのパンティライナー以上月経カップ未満くらいの出血に微妙に困っていたのですが、ショーツなら履くだけでノンストレス。出血が少なければ血の出る感覚も気にならない。実はこれが一番期待していた用途だったので、バッチリ満足。
手入れ
吸収しまくるわりに手入れは簡単です。冷水が透明になるまですすいでから、洗濯機の冷水でそのまま洗えばOK。柔軟剤は使わない。
How to get blood out of your period pants – Modibodi US
私はお風呂ついでにすすぎ、石鹸で手洗いしてから洗濯機で脱水して干してます。浸け置き洗いとかは不要。重い日でもすすぎ10回くらいでほぼ落ちます。コツは脱水をちゃんとすること。吸収体があるだけあってしっかり水を切らないとなかなか乾かない。梅雨時とかを考えるとやっぱり洗い替えで3枚が最低ラインなように思います。
ランニングコストとコスパ
公式サイトいわくショーツの寿命は手入れ次第で半年〜2年とのこと。
もしナプキンOnlyからショーツOnlyに切り替えるなら、コスパは良いと思います。生理1回のナプキン・タンポン代を700円前後とすると。ショーツ3枚8000円は生理11回分くらいの出費。1年持つなら8000円の元は取れそう。
ただし、すでに月経カップ+軽い日用ナプキンだけで済ませている人が元を取るのはかなり困難と思われます。多く見積もってもすでに月に100〜200円くらいしかかからないはずなので、元を取る前にショーツの寿命が来る可能性が高い。パンティーライナーや軽い日ナプキンを買わなくて良くなり、出血少量期のカップ扱いの不快感を不要にするメリットをどう考えるか次第でしょうか。
まぁ元取るだけが全てではないですし、快適さに出すお金としては全然アリなのは確かなのでしばらく使ってみたいと思います。
まとめ
ナプキン派が手軽にラクさを求めるならとても良いと思います。ハードルの低さ、手軽さは本当に楽。快適さはパーフェクトに届かなくても格段に良い。
一方で、月経カップ派にも良いというか月経カップ派にこそ薦めたい。月経カップは快適さの代わりに技術や勇気が要るのと少ない日の滑りの悪さ問題があるので、併用すると本当に生理時のストレスが限りなくゼロに近づく感覚がしました。
気になった方はぜひお試し下さい。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
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