ザザイズム

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オランダのSNS・デジタル機器事情で驚いたこと10選

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SNSやデジタル機器との付き合い方って意外と地域性が強いもの。
オランダと日本とでもだいぶ違う。その中でも驚いたことを集めてみました。

1.Facebookがすべての中心

facebook

圧倒的なFacebook中心社会。
Twitterはぜんっぜん見ない。ツイ廃ならぬFB廃っぽい人は見る。そこまでいかずとも講義中にFacebook見てる人はよくいる。

使い方も日本みたいに写真と長文投稿のフォーマルな場というよりはもっとカジュアル。日本のツイ廃ほどの頻度で更新する人はなかなか見ないけど、短文と写真をちょこちょこ投稿する人はいっぱいいる。




2.Facebookグループの充実ぶり

こっちではFacebookのグループがかなり発達してます。

ざっと思いつくのだけでもこれくらい。

  • フリマ的な売買取引(家具・家電・自転車・洋服・本など)
  • 学生同士のちょっとした質問・助け合い(「おすすめの自転車修理屋さん教えて」「工具持ってる人貸して」など)
  • NSグループチケット募集*1
  • カーシェアリング募集
  • イベント告知

すごく便利。日本の大学でもこういうもっと充実してればいいのになと思う。
特に質問・助け合いグループ。Sharing is Caringという名前。
日本で何か疑問あったり譲りたいもの合ったら個人的にLINEしたりTwitterで投稿してたけど、それは限られた範囲にしか届かない。Facebookのほうがより多くの人に向けて発信できるのは当然。何より過去の質問も検索可能。こっちだと留学生が多くて入れ替わりが激しいぶん、こういうグループの存在感は大きそう。



グループで面白いのがたまに意外な投稿があること。

例えば大学のフリマグループだと、
アメリカ大統領選直後に、アメリカのパスポートが出品されたり。
子猫が出品されたり。
アルバイト募集が売り出されたり。

とってもフリーダム。




3.大学公式のSNS利用が活発

大学も公式でかなり活発にSNSを使っている。
Facebook・twitterはもちろん、Instagramまである。オープンキャンパスや卒業式などのイベントごとから、街の風景写真まで。内容はいろいろ。

「課題に押しつぶされそう?でも、夏を楽しむのを忘れずにね!」といった具合の投稿もある。
全体的にフレンドリーかつカジュアル。




4.メッセンジャーはFacebookメッセンジャーとWhatsappの2強

Facebook Messenger app camera

欧米といえばWhatsappと想像してたけど、思ったよりFacebookメッセンジャーが強い印象。Whatsappはパソコンなどスマホ以外では使いにくいからじゃないかと想像。
たまに講義でメッセンジャーの画面を複数表示して同時並行でチャットしてる人を見かけます。

もちろんLINEのラの字も見かけない。
GIFアニメや絵文字をLINEスタンプっぽく使うことはある。ただLINEのあのスタンプ文化とはだいぶ質が違うように思う。




5.フリーWi-Fiが日本よりも充実している

主要な広場、Albert Heijn(スーパー)、カフェ、ファストフード店などにフリーWi-Fiが飛んでます。
ちなみにフリーWi-Fiの代名詞(独断)スターバックスはマーストリヒトにはない。ほかのオランダの主要都市にはあるのに、マーストリヒトだけない。
代わりにCoffeeloversという地元コーヒーチェーンや、個人営業のカフェが多い。もちろんWi-Fiあり。

大学施設の学生向けWi-Fiは完璧。
eduroamというWi-Fiを提供していて、学生であればいちいちログインしなくても自動的にWi-Fiがつながります。速度も良好。

駅構内には意外と飛んでいない。
代わりに電車内には「Wifi in de trein」というフリーWi-Fiが飛んでいる。だけど、ふつうにインターネットする分には速度が遅いし接続切れやすいしであまり使い物にならない印象。
ただ、まさに現在乗っている電車のリアルタイム運行情報を表示してくれるのは便利。

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Meld automatisch aan bij WiFi in de trein via app

6.通信費が安く済む

だいたい月1GBで10€。月額プランなら5〜6GBで30€のプランも探せばある。
日本で毎月7GB使い切ってたような感覚でガンガン使うとちょっと危うい。けれどWi-Fiを併用すればけっこう持つ。トータルの出費で見れば、日本の格安SIMと変わらないくらいのイメージ。

フリーWi-Fiだけに頼っても暮らせるけど、不便は間違いなくあります。
なんせ、こっちのVodafoneが「まだWi-Fiで消耗してるの?(意訳)」という広告を打ってたくらい。しかも英語。完全に学生がターゲット。

大学もLebaraというプリペイドSIMカードを無料で配ってます。
交換留学生はそういったプリペイドSIM、正規生はT-MobileやVodafone、KPNなどの月額プランの2年契約に加入する人が多そうなイメージ。




7.Mac普及率が思ったより低い

普及率は Windows : Mac = 7 : 3 くらいの感覚。
日本とそんなに変わらない。アメリカだと 1 : 9 くらいだった。
周りの学生を見るとAcerやASUS、Dellあたりをよく見る印象。Macでなくてもパソコンにステッカー貼ってる人をよく見る。


面白いのがキーボード。
キーボードの基本はUSキーボード。でも、学生の出身国によってちょっとずつ違うのが面白い。

一番面食らったのがフランス語キーボード。AZERTY配列というキーボード。QWERTY配列と似てるようで、Q・A・Zなどの位置がズレてる。
French Keyboard
ここまで思い切り配列が違うキーボードは初めて見たので面食らった。アルファベット圏なのに。謎。




8.Samsung・NOKIA・Windows Phoneの存在感が大きい

Smartphones
Samsungの存在感が日本と段違いに大きい。NOKIAも強い。日本よりiPhoneのシェアはだいぶ低い。
日本ではまず見なかったWindows Phoneを見る機会も日本に比べたらある。

サイズは大きいの一択かな?と思ってたら、意外と小さいもの持ってる人も多い。NOKIAとかかなーり小さい機種も出しているそうで。小さめスマホ派としてはうらやましい。

街中にもスマホアクセサリー屋さんやiDroppedという画面割れ修理屋さんがある。見たところiPhoneとGALAXY向けのグッズがやっぱりいちばん充実。
わたしの使っているASUSスマホはあまり見ない。パソコンだとよく見るのに意外。当然画面割れ修理屋さんの対象にもなり得ない。



9.変圧器は不要、変換プラグだけでOK

ヨーロッパ(イギリス以外)と共通のC型という丸い棒が2本突き出しているプラグを使っています。こんな。

日章工業 海外 変換 プラグ セット  C タイプ L-03

この変換プラグさえ持っていれば日本の電気器具は変圧器なくても余裕で使えます。

来る前心配だったのが電圧。日本は125V、こっちは230V前後。
「電圧倍近く違うとやっぱり対応器具や変圧器揃えなきゃいけないのか……」と思ってたけれど、心配無用。

日本の電気ケーブルは大容量の電流に対応しており、太い電線が使われています。そのケーブルを海外の電圧が高い地域に持って行ったとき、ケーブルに流れる電流は日本よりも少ないので、日本の電気ケーブルは海外で十分に使用可能なのです。
海外旅行での電源ケーブルの選び方は間違いだらけ!? | 気ままに一人旅

とのこと。
さすがにヘアアイロンやヘアドライヤーなどはちょっと保証できないけど、ふつうの電化製品を使う分には大丈夫。
私も今のところ、日本から持ってきた安い三股タコ足× 百均の変換プラグでいたって安全快適に過ごせてます。

変換プラグを抜く最中に誤って金属部分に触れると感電するのだけ注意。
何回かやらかしました。ビリッと上半身全体に衝撃が走るくらいの強さはあった。



10.純正のヨーロッパ式プラグは意外とかさばる

MacBookの充電器、ヨーロッパ用のアダプターを買おうか迷ったのですが一発却下。
大きすぎて折りたためない。

Fake Macbook Pro Charger

これにいくらか払うならふつうに変換プラグ噛ませたほうが便利だし安い。









ところ変わればいろいろ変わる。
日本とも、前滞在したアメリカともまた違う。

そういった地域性みたいなものを見るのはなかなかおもしろいなと改めて思う次第です。



今日はこのくらい。


◯今日の過去記事◯
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*1:NSグループチケットとはオランダ鉄道(NS)が提供する団体向けチケット。日付と行き先が同じ人が10人集まれば、日帰りチケットを往復7€を購入できるというもの。例えばマーストリヒトからアムステルダムは通常往復51€かかるところ、日帰りなら7€でなんと86%OFF、日帰りじゃなくても14€で72%オフという驚きの割引率を叩き出せる。ただし、Facebookで募集をかけてチケットを購入する行為は公式の規則上限りなく黒に近いグレー。しかし圧倒的な割引率なので大人気のグループ。基本的にオランダに銀行口座がないと利用は難しい。こちらの解説が詳しいです。http://246n.blogspot.nl/2016/09/ns-group.html