ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

TOEIC SWを初受検してきたので軽くレポート

TOEIC S&W(Speaking&Writing)を先日初受験してきました。




TOEICのスピーキングとライティングバージョン。
www.iibc-global.org

過去に受けてきた英語テストは、TOEFL iBT、IELTS、TOEIC、TOEFL itp。TOEFL itpだけ3回、それ以外は1回ずつ。
テスト対策としては事前にウェブサイトに載っている例題に目を通して、写真描写の言い回しを確認したくらいです。




「テストの問題は教えるな」みたいな注意書きがあったので、その周辺と感想を書いていきます。







スピーキング編

1.音読

そのまんまです。ゆっくりめにしゃべっても時間は十分残る。

2.写真描写

語彙が浮かんでこなかった。
例えるなら、「階段の踊り場」とか、「展望室」とか。そういうのと同じくらい表現しにくい場所で面食らった。

3.応答

短い質問されて、15秒か30秒で準備時間ゼロで答える。質問自体は私にとっては答えやすくてラッキー。
とりあえず一文は答えられるけど時間内にいかにうまく収められるかが難しい。準備時間ゼロだからパッと応えて、そこから残り時間に合わせていかに続けてしゃべりきれるか。

4.提示された情報に基づく応答

公式サイトに記載されているサンプル問題とかなり似た雰囲気。博物館や動物園などの入場料だとか展示が書かれた表があって、そこから質問の内容に答えるもの。ほとんどそのまま答えればいいから楽だったように思う。

5.解決策の提案

問い合わせを聞いて解決策を提示するもの。これは対策要りそう。
解決策をいかにでっち上げられるかの勝負な気がする。もはや英語力というより発想力。

6.意見の記述

盛大にミスった。
しょっぱなにAgreeするつもりがDisagreeと言ってしまい、仕方ないので訂正せず即席ででっち上げようとしたら思いつかなかった。せっかく具体例まででっちあげきれたのに悲しや。




ライティング編

1.写真描写

特にノーコメント。そのまま書いた、としか。

2.Eメール作成

ここもでっち上げ力が必要。ありもしないスタジアムを創作したり、ベジタリアンの兄がいることにしたり。すまない兄。

メールの形式自体は最近しょっちゅう英語メール書いてるだけあってすらすらいけた。

3.意見記述

日本語でも書くのの難しいわそれって問題が出てきました。
レストランで接客バイトしていた経験をでっち上げして文字数増し増しに。

このあたりの問題はTOEFLそっくりというかそのまんま。TOEFL用に覚えた表現がパッと出てこなくて悔しかった。

文字数カウンターが更新ボタン押さないとカウントされない方式だった。いっくら書いても文字数100語台から増えなくておかしいなと思ってたらさすがに違ってたみたい。焦った。




全体的に振り返って

でっち上げ力が必要

普段考えたことのないような問題に瞬時に反応する力が必要。
なんなら日本語でも答えにくいような質問がたまにあった。瞬時に答えの内容そのものを思いつく必要があるし、理由や具体例をくっつける必要がある。



たとえるなら、「ハリネズミとイタチ、生まれ変わるならどちらがいい?」って聞かれたらどうします?さすがにこんな質問はTOEIC SWじゃ聞かれないだろうけど。

このくらい突拍子もない、考えたこともない、具体例なんて何も浮かばないような質問に対して、何かしら答えをでっち上げる必要がある。

それも、「ハリネズミのほうがかわくて好きだから……」だけだと不十分だから、
「ハリネズミのほうが好きだ。10歳の誕生日に、動物園に連れて行ってもらった。そのときにハリネズミに触ってその魅力に気づいた。それ以来ずっと好きで、生まれ変われるものなら生まれ変わって人間にかわいがられたい」とか、すべてでっち上げにせよ何かしらしゃべれたほうがいい。らしい。
基本的に英語テストって論理と語法が通っていれば体験談の真偽なんて問われようがないはずなので。


このでっち上げ力がとにかく足りなかった。ただ、この能力は英語テスト以外でどう役に立つのかな。ちょっと謎。



負荷が少ない

試験時間は合計1時間20分。負荷は他のテストに比べて抜群に少ない。

TOEIC 2時間
TOEFL itp 2時間
IELTS 2時間45分
TOEFL iBT 4時間
TOEIC SW 1時間20分

終わってもぐんにょり倒れたくなる感覚がない。これは地味に大きなメリット。
他のテストで何が長いってリーディングとリスニング。これらをカットするとこんなにあっさり終わるんだなぁとびっくり。



難易度もTOEFLとかより一段と易しいものからそこそこの難易度のものまで取り揃えてある感じ。
テスト説明が日本語で併記してあったし。



TOEFLと雰囲気そっくり

テスト用ソフトはまんまTOEFLのと同じ。
そもそもTOEFLもTOEICもETSってところが作ってるから当たり前っちゃあ当たり前だけど。
www.ets.org


マイクテストも同じ。
「Describe the city you live in」も同じ。
english-navi.biz
マイクテストで、「Describe the city you live in」という設問に対して何でもいいからしゃべるというものがあるのです。
TOEFLだとほとんどの人が「I live in Tokyo, I live in Tokyo」って連呼。


TOEIC SWだとそんなことはなかった。
日本語でやってる人もいましたし。まだTOEIC SWが新しいからなのでしょうか。
年数重ねるにつれて「I live in Tokyo」に染まる日が来るのでしょうか。そういう過程たどれたら面白そう。



慣れも重要そう

スピーキングは特に問題が次から次へと来るので、ある程度問題形式への「対策」が効いてきそう。普通のTOEICも似たようなものだけど。
特に準備時間ゼロのやつはちょっと戸惑うと一気に時間が過ぎる。










私の感覚としてはあまり点数よろしくないかな……という感じがする。特にスピーキングの大コケが響きそう。
3週間くらいでテスト結果が返ってくるそうで。何一つ点数の予想がつかないので待ってみます。



先述したように、英語テストで時間がかかるのはリーディングとリスニング。インプット系統。
これに対して私が集中的にやりたいのはスピーキングとライティング。アウトプット系統。典型的日本人と同じく、アウトプット系が苦手です。かなり長らく悩まされてます。

このインプット型の2つピンポイントで底上げしたい私にとってはちょうどよかったかな、という感じがします。




TOEFLやIELTSが受験料が2万5千~7千くらいするからちょっと手を出しにくいけど、その点TOEIC SWは10,260円とほぼ半額だし。さすがに普通のTOEICよりは高いけど、全体的に悪くはないかなという感じがしました。



今日はこのくらい。