2月16日〜20日にかけてウユニ塩湖に行ってきました。本記事ではウユニ塩湖の星空をお届けします。
こんにちは、宇宙。
私がウユニ塩湖の星空を見たのは2月17日深夜〜早朝と2月19日〜20日深夜の2回。
どちらもよく晴れて星空がバッチリ見えました。
語彙力が消え失せる景色だったので、写真中心でお届けします。
ツアーの車に寝ながら揺られ。起こされて外へ出た途端。
この、異空間。
友人と。
流れ星もどんどん流れていく。
スマホでライトアート。
じわじわと空が青く明るくなっていく最中。
朝焼け時。風は強めだけど、青とオレンジのグラデーションが美しくてしょうがなかった。
翌々日に星空ツアー2回目。風が弱く鏡張りもバッチリ。正真正銘の360度、宇宙空間。
星の日周運動もウユニならこんな姿に。
天の川。
足元で星が揺らめいているのを見るのは不思議な感覚だった。
機材
行く前に散々悩んだので機材類のセレクトについて書いていきます。
カメラ&・レンズ
カメラはNikon d5500、レンズはTokina 11-20mm F2.8 PRO DX。
Tokina 超広角ズームレンズ AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 (IF) ASPHERICAL ニコン用 APS-C対応
- 出版社/メーカー: トキナ
- 発売日: 2012/04/07
- メディア: エレクトロニクス
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レンズは8割型ウユニのために買い足しました。ここまで超広角だと天の川がかなりの範囲まで写せます。
絞りについては、ウユニ自体星が明るくハッキリ見えるのでF2.8でなくても充分に撮れる気はします。実際F3.5くらいなら満足な星の量写せましたし。
それでも見返すと天の川は明らかにF2.8のほうがしっかり写ってますし、星景以外にも昼の用途でもTokinaの写りには大満足してます。難点は重め・大きめでd5500にはバランス少し悪いことくらい。
三脚
三脚もほぼ必須。私はVelbon Sherpa Activeを使用(現モデルは2)。
機材の重さに対して三脚が軽すぎるかな……と不安でしたが、充分使えました。一応安いストーンバッグも持ってたのですが、不要だと思います。
ツアー車に積み込まれている椅子の上に三脚を置けば、構図は制限されますがミニ三脚や、もしかすると三脚なしでも撮れると思います。こんな椅子です。
普通の三脚を使う場合でも、塩水に漬けたくないなら椅子の上に置く手もあります。
私は安定・安心・安全をとって、直接塩湖に三脚を置きました。その際は、三脚の足を塩水から保護する用に大きめしっかり目のビニールと輪ゴムをたっぷり持っていくと吉。私はケチって小さいビニール使ったらみごとに浸水させて宿のシャワーで必死に塩を洗うはめになりました。
あれば良かったもの
レリーズは持ってませんでしたが、あったほうが絶対良い。画面タッチシャッター + タイマーでもここにあるくらいの写真は撮れますが、ペンライトアート写真をちゃんと撮るならレリーズはほしい。撮影者が参加するならセルフタイマーの間に歩いた波紋が写ってしまう。
ほか、もしあれば星座を見られるアプリを入れておけばよかったなと思いました。時間はたっぷりあるし、あれが南十字星?それともあれ?……と気になりまくる。
play.google.com写真の撮り方
撮り方はこちらのnullさんの記事を全力で参考にしました。
こちらではフルサイズでF2.8・30SS・ISO6400で撮影されてます。
私はAPS-CだからISO抑えめにして、基本はF2.8〜3.5、30SS、ISO2000〜4000で撮ってました。これでも現像での調整と合わせれば、ここにあげたくらいの写真は撮れます。
星の日周運動だけ撮り方を知らないまま行って「こんな設定かな……?」と現地で試してみたら2発ほどで上手くいきました。
この写真はF2.8・ISO200・20分露光で撮影してます。
車輪の再発明と言われても、上手くいった瞬間は感動。とはいえ基本的な撮り方はググれば一瞬で出てくるので事前に覚えときましょう。時間もかかりますし。
ウユニ塩湖の星空を見るにあたってのハードル
ウユニ塩湖の星空を見るまでのさまざまなハードルをひと通り書いていきます。
高山病
ウユニの町とウユニ塩湖は標高およそ3700m。何も対策しないと高山病になっておかしくない標高です。
私の場合は同じく高山地帯のペルー・クスコ周辺に1週間ほど滞在して高地順応したおかげか、ウユニで体調に異変はありませんでした。
高山病対策は次のようなことをしました。
- 水分を取りまくる(コカ茶が吉)
- 深呼吸する
- 到着直後は寝ずに休むか散歩する
- 体内から低地の酸素が抜ける到着6時間後〜寝起きまでは激しく動かない
- アセタゾラミドを前日から朝晩半錠ずつ飲む
アセタゾラミドは日本ではダイアモックスという名前で処方される、高山病対策によく使われる薬。
私は以前いただいた余りを到着前日〜初日用として服用し、残りはクスコの薬局で購入しました。
日本だと処方箋が必要で診療代+薬代で3000円はかかります。
ボリビアでは試してないですがペルーでは現地の薬局で簡単に買えました。Acetazolamideと書いた紙を見せれば買えます。たしか1錠15円くらいだった記憶。盛大に余っているのでもし行く人いたら分けたいです笑。
寒さ
夜のウユニは寒いです。風が吹けばさえぎるものは何もない。
上は極暖ヒートテック+ロングTシャツ+パーカー+ユニクロのウルトラライトダウン+ウィンドブレーカー、
下は80デニールタイツ+ズボン+登山用厚地靴下+貸出の長靴、という格好でした。
加えて足カイロ・腰カイロを仕込んだけれど、外にいる間はそれらの恩恵をあまり感じないくらいには寒かったです。
風に触れる面積を少しでも小さくするのがコツ。長時間カメラいじるなら手袋も必須。フードでしのいだけど帽子も欲しかった。手袋・帽子はペルー・ボリビアでもわんさかかわいいのが売ってるので現地で買うのもアリ。
貸出の長靴が湿って冷たいこともあるので、ビニール+輪ゴムとかで水気遮断するのもアリかもしれません。
天気
私は2018年に次の旅程でウユニ塩湖を訪問しました。そのときの体感です。
2月16日 昼ツアー
2月17日 深夜〜早朝 星空・サンライズツアー、昼〜サンセットツアー
2月18日 昼ツアー
2月19日〜20日 深夜星空ツアー
2月20日 昼〜サンセット(ウユニ発2泊3日ツアーの1日目)
雨季といえども晴れ間はわりとありました。日本の梅雨とは違い、短時間一気に雨が降って止む……ということがほとんど。
ただ、夕暮れ時はほぼ毎日のように強風とともに天気が荒れがちでした。私のいた期間だけなのかわかりませんが、サンセットでバッチリ鏡張りは難易度高かった印象。夜も完全無風は難しかった印象。一番天気が荒れたのは2月17日のサンセット時でした。
また、前日に雨が降りしきると湖面に気泡が浮いて綺麗な鏡張りになりにくいです。1回目の昼がそれでした。
こうなります。
噂だと、以前は2月がベストシーズンだったのが3月に移りつつあるとか。真偽は不明です。2018年は1月下旬に雨が降りしきり、水量が多すぎるくらい多いと聞いたので、その関係かもしれません。2016年・2017年は干ばつ状態に近いと聞いたので毎年状況は変わる模様です。
……こうして書くとやっぱり「運次第」としかいいようがない気もします。
ウユニ塩湖の状況はガチャみたいなものです。100点満点の出現率はレアな部類に入るけれど、それでも85点くらいは2、3日滞在するならかなりの確率で出てきます。よっぽど運が悪くなければ朝昼晩どれかしらの鏡張りは見れるのではないか、という体感でした。塩湖も広いので、乾き気味だったとしても探せばどこかしらに鏡張りはありそうな印象。
月
星の鏡張りを見るには月の影響を受けない新月がベスト。ただ、新月でなくても満月前後でなければ、月の出・入の時間を把握してそれを避けるツアーを選べば大丈夫。
ツアー時間はサンセット+スターライト(3:00〜19:30)、スターライト(23:00〜3:00)、スターライト+サンライズ(3:00〜7:30)の3つが主な選択肢。これと月の入り・出の時間を突き合わせれば月の影響を避けるのはわりと簡単。
交通機関混雑
ウユニ塩湖の2月中旬、中でも新月の日はハイシーズン中のハイシーズンです。
1ヶ月ほど前にラパス〜ウユニ間の航空券を調べたらほぼ埋まっており、あっても4〜600ドルするという状況でした。
代わりに、Omarという会社の夜行バスを「ticketsBolivia.com」というサイトでしました。
サイト経由だと手数料が1000円くらい取られますが、当日乗車時には満席だったので、ハイシーズンは事前予約が吉。帰りのバスは4日前に直接オフィスで取りに行ったときにはスカスカに見え、当日乗ってみるとだいたい埋まっているといった混雑具合でした。満席だったかは見てないです。
ツアー混雑
2018年は2月16日〜17日が新月でした。ツアー会社によっては2月16日夜時点で星空ツアーが埋まっていることもありました。直前に埋まっているのを見たのはこの新月の日だけでした。
ウユニ塩湖へのツアーは、1人参加なら直前でもまず飛び込めるのがほとんど、数人いても前日予約ならだいたい大丈夫という感覚でした。
数年前に比べてかなり有名かつ人気にもなってきているみたいなので、新月の日のツアーには注意すべし。私が予約したのは2月16日朝でした。
ストライキ
1月下旬ごろと2月初旬ごろにストライキ、2月21日には「21 de febrero」という政治ストライキ、3月15日には他地域からウユニ方面に向かう道路のストライキの情報を耳にしました。
ほとんどのストライキが道路封鎖を伴うもので、空港からウユニ塩湖に出れない、ウユニからラパスに帰れない、という事態も。
かくいう私も21 de febreroの翌日発の夜行バスに載る際、ウユニ市内からウユニ空港近くの3km近くフル荷物で歩かされました。「21 de febrero」は2016年2月21日の国民投票に関わるストライキのため、毎年2月21日には発生するのかもしれません。
ストライキの情報収集は、こちらの英語サイトを参考にしました。
www.garda.com
「bolivia strike」「bolivia protest」で検索すると主なものは調べられます。一番はスペイン語情報で、「21 de febrero」の情報もスペイン語サイトを英語翻訳して調べていました。ただ、地方の住民ストライキまでは捕捉しきれないので、現地の人に聞くのが一番確実。
まとめ
nullさんの記事にもある通り、肉眼よりもカメラのほうが星は綺麗に写ります。肉眼はもっとモノトーンに近い。
それでもウユニの星空は圧巻でした。圧倒的な天の川と、揺らめく足元の星と。昼とは全く別の表情で。ほんとに綺麗でした。あの宇宙のような広がりの感覚は、まさしく写真には詰め込みきれない部分で。それはまさに「こんにちは、宇宙。」とでも言いたくなるような。そんな空間でした。
今度は昼のことやチリ国境付近を巡る二泊三日ツアーのことも書いていきます。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
www.zazaizumi.com