ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

アフターコロナのトルコ旅行、入出国・マスク事情(2022年10月)


つい先日、トルコを約3週間(2022/10/6~10/29)かけて旅行してきた。
アフターコロナでもう海外旅行はふつうに行けるのか?入国手続きやマスク事情はどうなっているのか?という疑問に答えてみる。


※下記は2022年10月時点の情報。渡航時はかならず各自で最新情報を調べること。

入出国事前準備

エティハド航空のアブダビ経由・イスタンブール便だと基本は日本入国の準備だけでOK。

○出国前準備

  • ワクチン3回接種
  • 接種証明書アプリでワクチン3回接種を登録
  • 海外用ワクチン接種証明書を発行(要マイナンバーカード)
  • MySOSアプリ(※)を青画面にしておく
    • ワクチン3回接種証明書のアップロード
    • 質問票の回答

これらは帰国日30日ちょっと前とかなり早めにやったけれど特に問題なかった。確か質問票だけ帰国直前に更新を求められたはず。

特に日本でやっておくべきはワクチン3回接種証明書の取得。マイナンバーカードが必要なので。海外にそうそう持っていかないだろうから日本でやっておくと良い。

※MySOSアプリは原則11月14日までの利用、11月1日からはVisit Japan WebというWebアプリに移行する模様。各自細新情報は要確認
vjw-lp.digital.go.jp


入出国手続き

各空港の入国・出国の手続きで何をしたかの記録。

○日本出国・トルコ入国時

  • 何もなし

○アブダビ経由時

  • 入国しないなら何もなし

※アブダビ入国はワクチン2回以上接種済みなら規制なしだけど、公共施設に入場するには陰性証明書が必要のもよう。私は入国していないので最新情報は要確認

○トルコ出国時

  • オンラインチェックイン時にワクチン3回接種証明書をアップロード
  • 荷物預け時にワクチン3回接種証明書をスマホでチラ見せ

○日本入国時

  • MySOSの青画面とQRコードを促されたら見せる

ワクチン3回接種済みなら海外旅行の門戸はほぼ開かれているといえる。アブダビみたいに実質的に陰性証明書必須な国はまだあるけれど、制限ない国はかなりある。トルコもそのひとつ。入出国の手続きはスムーズでコロナ前との大差を感じさせなかった。MySOS周りの手続きもビザ必要な国でビザ取りに行くよりはだいぶ簡単だと思う。


町中の雰囲気

イスタンブールはじめ観光客はもりもり戻っている。コロナ前のトルコを見たことないけれど、統計上も観光客はコロナ前を超える好調ぶりみたい。特にヨーロッパ系の観光客が目立つ。調べたらドイツから2万円台で航空券買えて3時間で来られるらしい。そりゃみんな来るわ。

東アジア人の割合はかなり少ない。一番多く見かけたのが韓国人。日本人はほぼ見ない。中国人はさらに少ない。コロナ前からしたら考えられない。それゆえにか現地で中国人に間違えられる比率は少なく、韓国人か日本人かと聞かれることが多かった。明白なアジア人差別は感じず、概してトルコ人みんな親切にしてくださった。コロナでアジアンヘイト高まったかとちょっと不安に思っていたのだけど、トルコは少なくとも平和に感じた。

とはいえ最低限の治安警戒はしたほうがいい。特にイスタンブールの中心地ではぶつかりスリに遭いかけたし、イスティクラル通りから一本入ると微妙な雰囲気の通りはいくつかあった。地方のほうが全体的にもっと平和だった印象。



マスク事情

現地と現地に着くまでのマスク率の変動。

○成田→アブダビ行き便
3割くらい?周囲の外国人率が高くてマスク率も低かった。早くもCAさんがマスク着けていなくて海外を感じた。

○アブダビ空港
2割くらい。見かけはする。

○アブダビ↔イスタンブール便
1割いるかいないか。少ない。

○トルコ国内
町中で1%、公共交通機関で1割くらい。ここまで来ると紙マスクをしっかり着けている人しか見ない。

○アブダビ→成田帰り便
3~4割くらい?CAさんもマスクしていてマスク着用を促すアナウンスが流れていた。行き先に合わせるみたい。ただ行き同様外国人率が高くて外国人の大半はマスクしていなかった。日本人率は1〜2割くらい。


アフターコロナ海外旅行の感想

トルコはまるきりコロナ前の海外旅行の風景すぎた。ヨーロッパあたりもきっと似たような雰囲気なんだろうなぁと思う。日本政府が屋外はマスク外せと言うのもそうだろうなぁという雰囲気。

トルコ到着2日目くらいまではノーマスクに慣れなかった。特にご飯食べ終わってから立ち上がるときに、あれ、着け忘れてない?と一瞬思う。空気が乾燥しているからマスクと湿気に甘やかされた喉が悲鳴を上げるかと心配していたけれど、慣れた。

逆にノーマスクは3日もかけないと慣れない。みんなマスクしていない町でもこれだけ時間かかるのだから、日本政府が屋外で外してOKと言ってもみんなマスク外したがらないのはそりゃそうだろうなぁと思った。同調圧力とか以上にただひたすら単純に慣れが必要だなと。実際3週間ノーマスク生活でさすがに慣れきってしまい、日本でも屋外で歩いている間は堂々と外すようになった。

マスクなしだとにおいが顕著に感じられるのが良かった。旅に重要なのがにおいだと思っている。景色だけなら究極VRでもある程度は追える。だけど、表現しがたい海外特有の町中のにおいと空気の感触がある。表現できなさすぎて忘れていたのだけど、こんなにおいがあったなと一瞬で思い出せた。それこそが海外旅行にもとめていた要素だったので。



とはいえトルコでもマスクしている人は少ないとはいえたまには見るし、それを奇異の目で見るような人はいない。特に混雑する都市部や公共交通機関だとマスクしている人それなりに見かけるのだけど、そういう人はちゃんと訳あってマスクしている感がある。ちゃんとした高性能そうな紙マスクをキッチリ着けている人が多い。鼻マスクとか皆無。すごく納得がいく。今の日本はとりあえず雰囲気と惰性でマスクしとけ感が出ちゃってる感じがする。飲み屋は規制なしでマスクしないで大声でしゃべっているのに、咳も出ず黙って屋外歩いているときにマスクする矛盾感とでもいうか。マスクは体に悪いとか陰謀だとか言うのはおかしいと思うけど、現状はシンプルに矛盾しているよなぁとはつくづく思った。

マスク無しの解放感が良いかというと一長一短だったのだけど。においがわかるのは良かったけど、南東部の桁違いの乾燥で喉やられた。あまりの乾燥にすぐ喉乾いて頭痛くなることもあった。そういう場合でも世界的にマスクしやすくなったのはある意味いいことだと思う。コロナ前なら確実に奇異の目線が飛んでただろうし。正直、別に奇異の目線飛んでもいち観光客だしどうでもいいのだけどね。南東部とかアジア人いなさすぎて歩いているだけで目線が時々飛んできてたし。



まとめ

ワクチン3回接種済みなら海外旅行の門戸はほぼ開かれているといって良い。もちろん渡航先次第だけど、想像以上に多くの国が入国緩和している。Skyscannerの渡航情報まとめサイトを見るとイメージが付きやすい。
www.skyscanner.jp

ただし、費用・物価編で書いたとおり、インフレ・円安の物価上昇のほうが旅への影響としてはよっぽど大きい。つまり、「3回接種済み」かつ「お金さえ払える」なら、海外旅行はもうほぼ以前通りに行けると思う。

「お金さえ」のハードルがな〜〜〜、本当にひどいなぁと……。費用・物価編に書いた通りで。航空券は倍近くするし、世界有数の通貨暴落国家トルコでさえ日本円建て物価1.2〜1.5倍に上がったから……。日本発着の航空券が他国に比べて少ないのも費用高に拍車をかけている気がする。平日便でもかなり座席埋まっていたし。調べると韓国発着便とか日本ほど高くないので。

この価格帯が今後のスタンダードにならないことを祈るばかり。

今日はこのくらい。