ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

読書

恋愛やDVに限らない、人間関係の処方箋。『デートDV予防学』

精神が落ち着いてきたと思ったら、またやられてしまった。今までのつらさが予行練習だったかに思えるようなきつさだった。再びもんどり打って、回復して不安感が落ち着いた今。問題の根本治療に取り掛かっている。これから先同じようなことが起きた時にどう…

VRの父が語る、40年前の黎明期とVRの可能性。『万物創生をはじめよう:私的VR事始』

ここ最近も相変わらずVRChatに魂を取られている。普段はなかなかないような偶然の出会いにワクワクさせられる日々。ほんの数年前まで、こんな世界が広がっているだなんて想像もしなかった。そんなVRの世界を40年前もから考案し、創造した人がいた。それが本…

これが平成初期のWhy!?ジャパニーズ ピーポー 『日本人:不思議の国の他人事じゃない人々(The Japanese: Strange But Not Strangers)』

英語版Wikipediaを巡っていたらKyōiku mama(教育ママ)の記事を見つけた。挙げられていた事例に爆笑した。 ほとんどの母親は、他の母親たちと激しい競争をしている。自分の子を名門校に入れるために。 こんな例がある。子を両親の寝室で勉強させ、母親がリビ…

物質と宇宙をつくる究極のレシピを求めて『物質は何からできているのか: アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた』

『アップルパイをゼロから作りたかったら、まず宇宙を発明しなければなりません』 本書は天文学者・SF作家のカール・セーガンの言葉に始まる。アップルパイは小麦やリンゴといった生命体から成る。生命体は水や炭素から成る。水や炭素は原子から成る。では、…

デジタル・デトックスだけでは足りない?『デジタル・ミニマリスト: 本当に大切なことに集中する』

2年前、SNSをやめた。とても幸福感が上がり、ブログにも書いた。 www.zazaizumi.comひるがえって今、デジタル・デトックスと呼べる状態からは完全にリバウンドしてしまっている。SNS断ち記事がよく検索経由で見られているにもかかわらず、現状がひどいという…

『三体Ⅱ 黒暗森林』は読むジェットコースターだった

『三体Ⅱ 黒暗森林』を読んだ。本屋にも山積みになっていた中国SF小説。1作目でその世界観にすっかり魅せられ続刊を楽しみにしまくってました。根幹に関わるネタバレはなしで、感じたことをのんのんと書き留めていきます。

中国SF小説『三体』が科学哲学好きに刺さりまくった

『三体』を読んだ。中国でシリーズ述べ2100万部を突破した超ヒットSF小説。高い高い前評判のハードルに負けず劣らず、本当に面白かった。現実世界の科学と荒唐無稽なフィクションの境目すれすれをかっ飛ばしていくストーリー展開。ロケットのごとく成層圏よ…

増田発の自叙伝『ハッピーエンドは欲しくない』

はてな匿名ダイアリーで話題になった増田の自叙伝エッセイ『ハッピーエンドは欲しくない』を読んだ。 anond.hatelabo.jp一気に読み終えた。抜群に面白い。90〜00年代ネット文化圏出身、かつひとりバックパッカー人間の私にはめちゃくちゃ刺さった。

サン=テグジュペリ『人間の大地』

読み終えるのが惜しい本に出会ったのはいつぶりだろう。『星の王子さま』でおなじみのサン=テグジュペリ。『人間の大地』は彼自身の飛行士としての飛行や遭難の経験を元に作られた自叙伝的エッセイ。 これが素晴らしかった。ひとり旅好き、移動好き、飛行機…