ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

VRChatで国際交流したくて英会話を学び直している


最近、VRChat上で海外のフレンドさんが増えた。日本語圏にはなかなかない話をしては目を開かれる思いをしている。

日本語と英語で流通している情報の質も量もあまりにも違うという事実を改めて認識させられまくっている。同時に、自分の英会話力をどうにかしたい思いに駆られている。

生身の英会話でしか得られない体験をしたい

私の興味のあるトピックに関して海外は日本の比にならない情報が転がっている。よくRedditや海外のフォーラムを検索しては日本にない情報を得て満足している。とはいえ英語サボりすぎてそのまま読んでも頭に入ってこず、日本語は速読向きの言語だから……と言い訳しながら機械翻訳ボタンをポチっと押してばかりの日々だった。

VRChatの会話だとそうは行かない。リアルタイム音声翻訳がかなり充実してきたとはいえ、遅延はまだまだ著しい。ネイティブスピードの会話のテンポと情報量にはまだまだおよばない。

もちろん翻訳機も多いに助けにはなる。英語すら通じない海外で翻訳機とジェスチャーを介してなんとか意思疎通を図るのも魅力的だし、VR上でも文字起こし機能を使って単語を調べたりあとで見返すことはよくやる。便利。

でも、最近の私が求めている体験は、今この場でネイティブスピードで猛烈に展開されまくっている議論をどうにかしてリアルタイムで理解すること。自分の意見をシェアすること。そのためにはAI時代になれど、まだまだ生身の英語力が求められる。



英語サボりにサボっていた自分にとっては高いハードル。
でも、そんなハードルを超えてでも参加したいと思える会話の場に出会えたのはラッキーだ。

海外フレンドさんはヨーロッパやアメリカなど西洋文化圏の人が多い。日本やアジアの視点に興味をもって話を聞いてくれる人も多い。他の人の話を聞いていると日本とはぜんぜん違うな~と思いつつ、その違いがどこからくるのか考えてもその半分も表現できないと悔しいなあと思う。せっかく日本に生まれ育った身として、面白い話をたくさん持ってきてくれるフレンドさんになんとか自分の視点ならではの意見をシェアしたい……!と思いつつ、いっつも言語の限界を超える。

オランダ留学していた頃を思い出す。その頃も日々英語に触れていてもぜんぜんへっぽこで、ディスカッションに着いていくのがやっとだった。ひるがえって今、留学していた頃ですら100%は理解できなかったであろう速度と難単語で展開していく会話にコンスタントに参加している。そりゃあハードだ。でも、ハードさ以上に話を理解したいという好奇心とフレンドさんと交流したい気持ちが上回っている。とても幸運なことだ。

過去にもVRChatで海外の方と交流したことはあったけれど、あまり継続的な関係にはできなかった。当時は日本語・英語に関わらず継続的な関係を築く勇気と胆力がなかった。今は継続的な関係を受け入れられるし、受け入れてくれる方々に出会えた。英語勉強中の仲間にも出会えた。あまりにもラッキーなことだ。

そのうえ、日本人がVR上で少しでも英語をしゃべると歓迎を受けやすいように思う。VRChatで英語でコミュニケーションを取ろうとする日本人は一定数いれどそこまで多くはない一方、日本に興味のある海外VRChatterはけっこう多い印象。


そんなこんなでおおよそ週2日は2-3時間ほど英会話の場にいる。3ヶ月ほど続けていたら英語を聞き続ける体力が戻ってきた。最初はもう1時間も経つとフラフラになっていたのが、最近はマシになった。話す瞬発力も若干マシになってきた。



ガラッと変わった英語学習の景色

とはいえまだまだ自分の能力には不満しかない。それで、ちゃんと英語の学び直しをしてみようと思い立った。

私が留学していた2016年頃と比べると、英語学習の環境はガラッと変わった。

ChatGPTは語学にとってとてつもないブレイクスルーだ。一番良く使うのが添削。雑に書いた英文の間違いを直しつつ洗練された英語にしてくれる。もう少し簡単な表現の英語にしたいと思ったら「Simple Englishで添削して」と指定すれば良い。
留学当時はGrammarlyを使っていたけれど、ChatGPTはそれ以上にカスタマイズの幅があるように思う。本当に便利。AIが留学していた頃にあったらどれだけ良かったことか。



良い英語学習本もどんどん登場している。

中でも『英文法の鬼100則』は読み物としてもとても面白い。

自分が受験期にお世話になった英文法最終回答サイト(仮)を作った時吉秀弥さんが2019年に出版された本。
英語のものの見方から文法を説明する方法がとても斬新でわかりやすく、サイトを受験期に読み漁っていた。

書籍ともなると情報量と網羅性がグッとアップしている。当然Webサイトの頃と共通の説明もあるのだけど、10年以上経っても感覚として染み付いているものもかなり多い。それだけお世話になったメソッドを体系的に読めるのはとても良い時代だ。



最近の英語学習に取り入れているのが『英語のハノン』。2021年に出版され英語学習界隈の話題をかっさらったという。

トレーニングの基本は英文を音声の指示に従って口頭で繰り返したり、疑問形などに変えていく方法。
これがシンプルに見えてありとあらゆる英語能力を総動員する。話されたことを覚えておくリテンション力、とっさに文法を扱う能力、音声変化を捉えるリスニング力、聞いた通りに発音する力、ぜんぶまとめて一気に叩き込まれる感覚。

和文→英文ならおそらく問題なく答えられるであろう文章でもめっちゃ噛むし間違える。脳のメモリを強烈に使うぶん、やりがいがある。



留学前には瞬間英作文というメソッドをやりこんでいた頃があった。

ちょうど2年前にもオンライン英会話で気分転換にとカランメソッドを受けていた頃があった。
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瞬間英作文は間違いなく良い教材なのだけど、今の私が学び直しとしてやるにはやや単調に感じて正直モチベーションが上がらない
これも英語回路を作動させるには良かったけれど、独学ではなく講師との一対一指導が原則。

ハノンは一人でできて日本語を介さない点で双方のいいとこ取りに見える。過去に英語をやった身のやり直しとしてはちょうどいい難易度。

逆にスピーキングを0からやるならハノンに着いていくにはしんどそうに見えた。瞬間英作文のほうが入りやすそう。




ハノンをはじめて1週間くらいで早くもVR上のリスニングがほんのり楽になったと感じた。本来そこまで即効性はないらしいから気のせいかもしれないけど。

何にせよ、声を出すという行為自体がメンタルに良い。カラオケで発散の代わりに英語音読で発散とでもいうのか。2年前にオンライン英会話をしていた頃も同じ感想を得ていた。



人との関係性は最大のモチベーション

ここ数年を振り返ると、だいたい1-2年間隔で英語学習欲が高まってはフェードアウトしている。

これまでに英語学習にかけてきた時間と労力のわりに英語運用能力には不満とコンプレックスだらけだし、錆びつかせるにはもったいないなぁと思っては再開して。でも仕事でも生活でも使う頻度は少ないし……とモチベーションが行方不明になってはフェードアウトしていた。海外旅行には困らないが、少しでも込み入った会話をするには困るレベル感をさまよっていた。

やっぱり、英語を使って話したい相手がいる、というのは最大のモチベーションになる。

英語のハノンみたいな積極的な英語学習をせずともとりあえずVRで英会話の場にいれば牛歩でじわじわ良くはなっていくのかもしれないけれど。でも、加速させたい。そう思わせるくらいにはやっぱり人との関係性って最大のモチベーションになるんだなと思った。今回どれくらい続くかはわからないけれど、せっかくの縁なのだし、多少ペースは落ちても世界を広げるツールとしてゆるやかに発展させ続けられたらと思う。

今日はこのくらい。







今週のお題「練習していること」





◯今日の過去記事◯

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