オランダ生活は自炊メイン。
コンビニや弁当屋なんてものはないし、外食は高いかファストフードかの二択。
日本でほぼ毎日自炊生活を2年以上続けてきた私でも、オランダでの自炊生活は戸惑うことばかり。
最近の食事
朝食:ミューズリーに牛乳、ヨーグルト、豆乳などを日替わりでかける。りんご・バナナ・プラムなどをかじる。たまにベーコンエッグやチーズ、昨晩に残った野菜スープ。
昼食兼間食:りんごと何かお菓子(グミやワッフル)
夕食:肉野菜炒め or 野菜スープ or 肉野菜オーブントースター焼き。単品をてんこもり(レシピ上では2〜3人分の表記)。量少なければパスタ・じゃがいも・春雨などを追加。
考え直してみると、少ない。1日2食に近い。
まともに栄養とってるのが夜だけ。
昔1日2食で過ごしていた頃だって、朝食で昼食並みの量をしっかり食べてたのに。
自炊の障壁が多くて、気がついたらこんな食生活になっていた。
自炊の障壁
電子レンジがない
寮に電子レンジがない
=温め直しができない
=作り置きが壊滅
昔朝ごはんしっかり食べられてたのは、作り置きをかじりまくってたから。
鍋やオーブンで温め直そうとすると手間かかる。作り置きで手間省いた意味が薄れる。
冷えててもおいしい作り置きって、限られる。
「オランダで手に入る食材」って縛りが入るとさらに少ない。油揚げもちくわもごぼうも小松菜も手に入らない。「作り置き」って和風ばかりに偏ってたんだなと今更気づく。
これらの縛りをクリアするのは、マリネ、ナムル、ポテトサラダ、鶏の照り煮、ラタトゥイユくらいしか思い浮かばない。
さらに、レンジがない=ご飯炊いても温め直せない。鍋でできなくはないけど面倒。
このおかげでこっち来てお米買ったのに一度も炊いてない。
もちろん各種調理の時短術としてのレンジ活用もできない。他の調理してる間にレンジで一品作ったり、下茹でしたり……。以前なら4,5品作れたはずの時間で2品くらいしか作れなくなってしまった。
冷蔵庫が小さい&冷凍庫がない
作り置きできない状態に追い打ちかけるのがこれ。
冷凍食品もアイスも氷も買えない。ちょっとお腹すいた時に冷凍作り置きレンチンして食べていた頃が懐かしい。
蒸せない
レンジ蒸しできなければ、蒸し器もない。蒸し器の代わりになるようなザルもない。蒸し野菜サラダとか冷えても食べられるものの代表格なのに。
調べたてみらアルミホイル+フライパンまたはオーブンでできなくもないらしい。使いこなせたらQOL変わりそう。
(参考:豚肉と野菜のホイル蒸し by そらみゆう 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが318万品)
コンロは電気コンロ
寮のコンロ。最初IHかと思ってたら、別物だった。
IHが電磁誘導で鍋を直接熱するのに対し、電気コンロはプレート自体が熱して鍋に熱を伝える方式。ホットプレートの上に鍋のせて調理するようなイメージ。
一番困るのが温まるまでの所要時間。長い。
料理タイムはストレス解消のひとときだったはずなのに、この遅さだとテンポが恐ろしく狂う。
パスタソースできたのにまだパスタ茹で上がってない!って何回なったことかわからない。
しかもこっちのパスタはなぜか湯で時間長いものが多い。日本なら6分で済んでたのが、最低で8分、ものによっては12分くらいもかかる。
日本食材の制約
市内中心部にAmazing Oriental(東方行)という中国系アジアンスーパーがあります。
日本食材も売ってます。
もちろん値が張る。種類もかなり限られている。ぽんぽん買う勇気は出ない。
ものによっては日本産がない。味がいまひとつの確率が高い。
ゆでうどんや豆腐とか。
シンガポール産?の豆腐。冷奴で食べたらなにかが違う。「品名:きぬさうふ」だし。
鶏肉が微妙に高い
日本の1.5〜2倍くらいの価格。豚肉・牛肉より高い。
JUMBOやAlbert Heijnというスーパーでは鶏胸肉グラム100円超えが定価、もも肉のほうが若干安い(90円くらい)。もも肉売ってないスーパーも多い。
べらぼうに高いわけではないけど、
鶏肉=節約食材の図式が成り立たないのは確か。
冷凍ストックもできないし、冷蔵だと鶏は牛・豚より傷みやすい。
日本だと一番気軽によく使ってた食材だったのが、一気に扱い難しくなった。
*
こんな状況を少しでも改善するべく。
限られた予算で時短&栄養摂取術を模索してみました。
自炊時短術@オランダ
調理器具追加
こっちでテフロンフライパン(蓋付き13€)とキッチンバサミ(3€)を入手。
実家からは包丁と包丁研ぎを送ってもらった。
ルームメイトが買ってきてくれた小さいオーブントースターもお世話になってる。
フライパンのおかげで炒め物するたびに焦げつく心配がさっぱり解消。
包丁は寮のナイフとは比べ物にならないくらいの切れ味。効率アップ、かつ勢い余って切り傷作ることもなくなり安心。
入手してよかったと心底思える。
野菜をなるべく薄く切り、切った先から加熱する
火の通りを最大限良くする。ピーラーも活用。ここでも包丁大活躍。
食中毒対策で野菜→肉の順で切るようにしているけど、調理の順番はだいたい肉→野菜なのが恨めしい。肉だけキッチンバサミ使うことも。
パスタより春雨やビーフン
茹で時間が圧倒的に短い。具と一緒に炒め煮で戻せば更に時短。
価格もアジアンスーパーで日本よりちょっと安いくらいの価格で手に入る。
春雨は「Bean Vermicelli」、ビーフンは「Rice Vermicelli」という名前。
パスタ作ると決めたら速攻で湯を沸かす
しかしよく忘れる。ただのスープにしようかスープパスタにしようか調理しながら迷ってるのが悪い。
最後にパスタないと量足りないことに気づいて慌てて沸かす……なんてことも。
50度洗いで野菜を温めてから鍋に入れる
お湯を単独で出すと60度くらいと思われる熱いお湯が出てくる。特に野菜炒めの前は50度洗い兼ねて温めてから鍋に入れる。少し熱のまわりがよくなっていることを願う。
参考:調理革命!「50度洗い」のスゴさと注意点 - NAVER まとめ
栄養摂取術@オランダ
薄切りじゃがいもでボリューム&栄養底上げ
主食がわりになること多々。安い。
意外と栄養も豊富。ビタミンCやカリウムなど。(参考:http://www.kaneso22.co.jp/seasoning/ve016.html)
薄切りにすればまぁまぁ許容範囲内くらいの短時間で茹で上がる。
GBSポテトが一番好き。
blogs.yahoo.co.jp
お腹すいたらトマト・果物
種類によってはお菓子と変わらない価格、もしくはそれより安い。
この前なんて、りんご1.5kg(小ぶり10個程度)とプラム4個買って3€。ちょっと小ぶりのトマト5個1€。
この安さは素晴らしすぎる。
しかも、果物はバラ売り量り売りが多い。飽きずにいろんなものを一個から買えて食べられる。栄養は言わずもがな。
ここまでくると、お菓子よりも果物があらゆる面で上回ると言っていいくらい。オランダ万歳。
ヨーグルト・チーズも食べとく
ヨーグルトはミューズリーや果物と一緒にいただいてます。
面白いくらいに安いし、種類も豊富。500g50円くらいから。ギリシャヨーグルトも500g100円くらいからとわけのわからない安さ。日本だと100gでさえ140円くらいだから、7倍近い価格差ってこと???なにこれ??
チーズも日本のベビーチーズなんかより安い値段で、比べ物にならないくらい本格的なチーズが手に入る。
JUMBOにて3個で5€セールにつられて買ったもの。
風味は個性的なものばかり。毎回口に合うかどうかドキドキするのもまた楽しい。
チアシード導入
美容だとかダイエット方面で大注目らしい。なんとなく知ってはいたけどお高いんでしょう?と敬遠してた。
しかしこっちだとめちゃくちゃ安く手に入る。
175g2.29€。ALDIというスーパーで購入。
100g150円くらい。日本だと100g500円くらいが相場らしい。恐ろしく安い。
見た目はゴマみたいだけど、水で戻すと思い切りかさが膨らむ。ほぼ無味無臭で、タンパク質など各種栄養素豊富。
意外と食べる手間もかからない。水に漬けて最低12時間待つだけ。1週間くらいは冷蔵庫で保存可能。
朝のミューズリーに混ぜて食べてます。
*
正直、日本の味より、日本の食材と調理器具のほうが恋しい。なんかとっても逆転してる気しかしないけど。
スーパーぶらついてもこれ安いからあれ作ろう……って発想が出てこないのが難しい。
こちらの食材で作れるレシピをもう少し探求する必要がありそうです。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
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