昨日未明に起きた台湾南部の地震、非常に心痛めています。一刻も早い復興を願います。
私は去年の3月、台湾を訪れ、台北〜台中〜台南を巡りました。
その中で断トツ再訪したいと心から思ったのが台南です。今回の地震で一覧大きな被害を受けている場所です。
今はまだ混乱の最中。公式な義援金が設置されるのを待ち遠しく思っています。
でも、しばらくして落ち着いてきたら、ぜひ復興の応援がてら台南に訪れてほしい。
というわけで、私が去年の3月上旬に台南に行ってみて実感した魅力を5点挙げてみます。
1.あふれる南国ムード
台北から台南に移動した時、真っ先に驚かされたのは気候の違いです。
私が台北を3月上旬に訪れた際、天気は曇りと雨を行ったり来たりしていました。
特に、九份。「千と千尋の神隠し」のモデルという説があって日本人に人気の場所。ここ、一年のほとんどが雨なんです。
寒くて寒くてガタガタ震えてました。
そんな私が、新幹線で台南の駅に降り立った瞬間思ったこと。
暑い。
新幹線で1時間半くらいしかないのに、こんなに違うんだ……!と、驚かされました。
なんでも北回帰線を超えると大いに変わるんだとか。
咲いている花も北とは打って変わって鮮やかなものが多かったです。
この南国ムードだけで南来た価値あったわ~と思うレベルで南国です。幸せです。
暖かいは正義。
2.ご飯が安くておいしい
台北グルメも安くておいしいことで有名です。
けど、台南は更に一段階安くなります。そして、おいしくなります。
特に台南は海鮮系のメニューが多いです。
例えば蚵仔煎(オアチェン)という牡蠣オムレツ。この写真の左奥にあるやつです。
お土産としては海老せんべいがそこら中で売っていました。試食しまくりました。
加えて、夏ならマンゴーを始めとしたフルーツ天国。
私の行った3月は残念ながら時期ではなかったのですが、それでも随所にフルーツ天国感はありました。
例えば、台南最大の夜市、花園夜市ではこんな山盛りのイチゴが。
この量で日本円にしてなんと350円程度。さすがに買っても食べきれないので後ろ髪引かれながら断念。
3.歴史ある街並み
「台湾の京都」といわれるだけあって、歴史ある寺院や廟があちこちにあります。
写真は赤崁楼(チィカンロウ)という史跡。夜はライトアップされるそうです。
現地の方に強くおすすめされたのは、飛虎將軍廟というところ。
台南上空で戦死した日本人が祀られている廟です。
私は残念ながら時間切れで行けなかったのです。再訪するときはぜひとも行きたい。
4.のんびり・まったり
歴史と南国気候のおかげか、全体的に時間の流れがすごくゆっくりしてます。
表路地の道路は車や原付がビュンビュン飛ばしてるのは台北と変わらないのですが、
少し道端に一歩踏み込めばもう、時間の経ち方はゆっくり・のんびり。
安平老街というエリアの周辺が特におすすめです。
こういう路地裏の風景が私は大好きなのです。
ただ散歩してるだけで楽しい。
5.人の温かさ
台湾の方々はすごく親切。よく言われることですが、ほんっっっとうに良くしていただきました。
2の写真にある台南のご飯は、宿で出会った現地の方にごちそうしていただいたものです。
街中で話しかけられることもよくありました。これもすごく楽しいものです。
特に心に残ったエピソードを一つ書いてみます。
私が自転車で街中を散策していたとき、見つけてしまったんです。
文鳥。
鳥好きの私は立ち止まらざるを得ませんでした。
私が写真を撮っていると、飼い主のおじさんが出てきました。
ニーハオと挨拶したら、おじさんは私に笑いかけて、文鳥に指差し出しました。
文鳥は指に反応してチチチチチッと鳴きながら首を振り出しまして。
身振りので「やってごらん」と示してくれたので、私も同じことしてチチチチッとさせて遊びました。
中国語で「私は日本から来ました」と話したら「おー、日本人か、いいねー」みたいなことを言ってくれて。
ずっとにこにこしてくれました。
私、中国語はあまりできず、ほとんど会話らしい会話にはならなかったのです。
でも、ただただ、おじさんのニコニコした笑顔が印象に残りました。
こういう何ごともなく温かい人に囲まれつつゆるく過ぎていく時間は本当に素晴らしい。
まさに旅の醍醐味が詰まってるといっても過言でないでしょう。
*
お世話になった方々が無事かどうか、とても心配しています。
それも含めて、もう一度台南に訪れたいです。
台湾旅行イコール台北旅行みたいな風潮あるけど、絶対にもったいないです。
今時台湾行きのLCCがよくセールで安くなっていますし。
ぜひ、もう少しして落ち着いたら、ぶらっと台南にも足をのばしてみてください。
今日はこのくらい。
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※2016/2/10追記
台南在住の方が記事を書いておられました。
この方によれば、被害はごく局地的なもの。
むしろマスコミによって作られる「大被害」のイメージのために、観光客が減るほうがずっと大きな痛手ということです。
maeharakazuhiro.com
ぜひとも読んでほしい。
そして台南行ってほしい。