ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

部屋が片付かない時は「見えないところ」を掃除する

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ここ数日、部屋がひっ散らかっていました。
床も机もごっちゃごちゃ。かばん、本、書類、文房具の数々が散乱しまくりというお恥ずかしい状況に陥ってしまいました。





別に、片付けようと思えばすぐ片付けられそうなものばかり。
なのに、どうしても片付かなかった。
収納が全くないわけじゃないはずなのに、なぜか物が元の場所に戻って行かない。


どうしたものかと思いつつ、日々片付かない部屋に気を揉んでいました。
ひどい時は、部屋を歩きたくなくなりました。歩くと何かしらにつまづくから。



やっと片付いたわけ

つい先日、ふと思い立ってキッチンまわりをひたすら掃除しました。


私の部屋のコンロは外付けタイプ。で、コンロの周りにどうしても隙間ができてしまう。

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普段使っている分には見えないけど、ここに汚れが溜まっていく。

そしてコンロを外さないと汚れは取れない。
ついつい汚れを溜めてしまう。外すたびに気持ちが暗くなる。
でも、一回外したら最後、もう掃除せずに入られなくなる。


先日、気がついたらコンロを外していて、
散らかった部屋のことなんて忘れてひたすら掃除に専念していました。



コンロ台のごみを取り去る。
ごみを取り去ったら、汚れにスプレー吹きかけてごしごし吹く。
ついでに、キッチンの壁もひたすらごしごし磨く。
コンロ本体も磨きまくって、
シンクも磨きまくって、
シンクの排水口も磨きまくって。




やっとこ一通り終わった頃にはくたくた。
メラミンスポンジやらキッチンペーパーはぼろぼろ。



だけど、そこから、急にエネルギーが湧いてきて、
あれだけ進まなかった部屋の片付けが一気に進んだ。




片付けた、というよりは、
物がちゃんと元の場所にするすると収まっていってくれた。
そんな感覚。




この現象、なぜだろう。




最初に高いハードルを超えると後がらく

見えないところ=掃除がめんどうなところ

見えないということは、何かをどかさないと掃除できない。
見えないということは、汚れをつい溜めやすい。

それに、水回りの掃除は気合い入れないとできない。
手が濡れるし汚れるし、水はねで服も濡れる汚れる。

でも、そこさえ乗り越えてしまえば、部屋の片付けなんて楽勝に思えるのかもしれない。




片付けよりハードルが低い

水回りの掃除、のハードルは高い。
でも一方で、水回りの掃除、見えないところの掃除って、
部屋の片付けよりハードルが低い一面もあるのかもしれない。



何が良いって、「無心でできる」こと。



片付けって結構頭を使う。

どこに片付けようか、
収納スペースがない、どうしよう、
この収納もボロくなっちゃったな、
そういえばこの書類処理しなきゃな、

……と、考えてしまう。
こうごちゃごちゃすると捗らない。



その点、水回りの掃除はシンプル。ひたすら無心に、拭いて磨いて磨きまくるだけ。
考えることと行ったら、どの掃除道具使うかってくらい。
ただ目の前の汚れをひたすら退治していくうちに、脳内のごちゃごちゃも一緒に退治されていくような気がする。



スモールステップでできる

キッチンは大量のパーツで構成されている。
コンロ台、コンロ本体、壁、シンク、蛇口……それらをさらに分解したらきりない。
そのパーツひとつひとつ、磨いた分だけ、ちゃんと目に見えて綺麗になる。
一箇所ピカピカになると、またすぐ隣も、そのまた次も……と続けたくなる。


一方、部屋の片付けの単位は「部屋」まるごと。
一旦ひどい状態に陥るとなかなか終わりが見えない。少しだけ片付けたくらいじゃ全然変わったように見えない。
「この一区画だけ片付けよう!」というのは結構難しい。一気に片付けあげないとごちゃごちゃした感じが晴れない。部屋が広くないからよけいにそう思う。





よどんだ感じが晴れる

見えないところの汚れ。見えないはずなのに、なぜか「よどみ」がある。
掃除した後に気付きました。「よどみ」が消えた感触がある。
キッチンが目に入っていない時でさえ、妙なさっぱり感がある。


この、見えるはずのない「よどみ」。
どう説明できるんだろう。


風水とかはあまり信じてないけど。
何かを見て見ぬふりをしている、という意識って、意外と心の中で強烈に巣食うものなのかもしれない。







私、来客があるときでも、キッチンやお風呂を先に掃除したくなります。それも見えないような部分ばかり。
優先すべきは床や机の片付けなはずなのに。


そう考えていくと、「部屋を綺麗にするスイッチ」って、「見えないところ」にこそ埋まっているのかもしれない。


部屋がちっとも片付かなかったら、いったん部屋の片付けは置いておくのが得策なのかもしれない。
そんな気がしました。



今日はこのくらい。