ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

古代メキシコ展に行ったら、もう一度メキシコを旅したくなった

先日、古代メキシコ展に行ってきた。とても良かった。

私は2018年にメキシコに旅行したときに、その文化や遺跡にめちゃくちゃ魅せられた。思い入れのある古代メキシコの文物を日本でじっくり堪能できるのはとても良い時間だった。

ちょうど東京での会期が終わったタイミングになってしまったけれど、巡回もすることだし。メキシコ現地の思い出話として書いてみる。



いざ古代メキシコ展へ

古代メキシコ展を訪れたのは8月中旬。
前売り券は発売直後に買ったのに、行ったのは会期終わり近くになってしまった。できれば平日夜に行きたかったのだけど7月の夜間開館は仕事の都合上厳しくて、ズルズルと8月に。
会期後半の中ではそこそこ良いタイミングだった。夜間開館が再開した直後の金曜夜。その次の土日からもうずっと会期終盤の混雑っぽかったから、まぁねじ込めてよかったなと思える。


圧倒的な造形のちから

どれも良かった。古代メキシコは造形の力がすごいから、解説読み込まずとも物品のパワーに圧倒される。解説見てなるほどとうなずく。二度おいしい。


特に好きだったのは香炉。先祖や戦没者の供養に使ったとみられるのだとか。

お香も好きでよく焚くけれど、こんなとんでもないデザインでお香を焚くってどういうこと???ってなった。どんな香りだったのだろうと。グッズで売ってたら絶対買ってたのになくて残念。

マヤ文明ではコーパルというお香が一般的だったそうで、検索したら購入できるようだった。気になる。



古代のカカオ飲料を入れていたタンブラーも印象的だった。

ビアズリーみたいな有機的なモノクロ模様がふつうに現代でも通用しそうなセンス。これもグッズあったら手が伸びてたと思う。



壁にあったテパンティトラ神殿壁画の再現絵がすごく惹かれた。説明も特になかったけれど存在感があった。

過去写真を見返すと、メキシコの人類学博物館でも全く同じ壁画を気に入って写真に収めていた。趣味って変わらんもんだなぁと思う。

全体的に私の特に気に入った物品はことごとくグッズ対象から外れていたのが惜しい。
エコバッグと栞を買った。エコバッグは個人的に一番メキシコを感じる鮮やかな色のものにした。



メキシコ旅行の思い出

古代メキシコ展を巡りながら、5年前のメキシコ旅行を思い起こした。

スケールの大きすぎるテオティワカン

本展ではマヤ・アステカ・テオティワカン文明に焦点を当てている。中でもテオティワカンは現地の遺跡を訪れたことがある。当時の記憶を掘り起こしながら楽しめた。

太陽のピラミッドは思った以上に巨大だった。日に照らされながらえっちらおっちら階段を登る。



頂上には強い風が吹いていて、想像以上の見晴らしに驚いた。傍らにわんこが気ままに歩いていた。



月のピラミッドは途中まで登れて、これまた巨大な道のど真ん中を行くすごい立地。このスケール感を現地で体感できてよかった。



ケツァルコアトルの神殿は装飾の彫刻たちが印象的だった。

屋外にあるにも関わらず、ディティール豊かで保存状態のとても良い彫刻だった。
今回の古代メキシコ展の解説で、3つのピラミッドでは一番新しく発掘されたと知った。あれだけきれいに残っていた理由に今さらながら納得した。

現地でも説明ボードを読んでいたはずだけれど、さすがにかなり知識として抜けていた。英語の説明板だと、その場では納得しても記憶に残りづらい。

その点、古代メキシコ展日本語でじっくり解説を読んだり聞き直したりすると発見が多かった。日本で展覧会を見る醍醐味を存分に味わえた。



圧巻のメキシコ人類学博物館

メキシコシティにある国立人類学博物館にも訪れたことがある。



今回の古代メキシコ展の展示物の多くもこの博物館から貸し出されている。例えば目玉になっていた死のディスクはこの博物館から来ていて、自分も写真に撮っていた。



こんな目玉ばっかり貸し出して本家は大丈夫?と一瞬思っちゃうけれど、あの博物館なら余裕だろう。今回の展覧会の何十倍という物量で押し寄せてくる。



1日で見切るのはほぼ無理なくらい。
テオティワカンで見たケツァルコアトルの神殿の彩色復元もある。



屋外にはホチョブ遺跡というマヤ遺跡の再現もある。これが実在するなんて信じられないようなデザイン。



古代メキシコ展でははマヤ・アステカ・テオティワカン文明にフォーカスしていたけれど、メキシコの文化はもっと多様性に富んでいる。ウイチョル族の鮮やかなアートが特に気に入った。



メキシコはいいぞ

古代メキシコ文化が気に入った方にはぜひメキシコ旅行をおすすめしたい。私はもう一度メキシコ行きたい気持ちを新たにした。

できれば11月の死者の日のお祭りのときに行きたい。

Día de Muertos


もっとできることならばマイルで直行便を取りたい。だけど、1年近く前から11月の旅行予定を確定させるのピーキー過ぎて難しいにも程がある。それでも行きたい。

前回は中央高原地帯〜首都周辺は行ったから、今度は南東部の遺跡や文化を見たい。時間があればカンクンのビーチをチラ見できればとは思う。となると10日間どころでは足りない気がする。3週間とか1ヶ月近く行ければいいのに、いつそんなことができるだろうか。

6年前に行ったときも最高だったけれど、今見たらきっともっと楽しめる箇所が増えているだろう。
タコス食べたりマーケット見たり、アカプルコチェアを輸入できたら最高だろうなぁ、なんて思う。




夢が広がるばかりだけれど、今日はこのくらい。



◯今日の過去記事◯

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