2016年12月末にシャウエンに行ってきました。
青と、路地裏と、猫と。モロッコの青い町シャウエンが美しすぎた - ザザイズム
アクセスとしては民営バスを使ってフェズ→シャウエン、シャウエン→タンジェと移動していきました。そのときの体験記と、シャウエンで泊まった宿について書き留めていきます。
フェズ→シャウエンの行き方
まず結論から。
2日以上前までにCTMというバスを予約して行くのがベター。
ただ、民営バスもシャウエン行きを出していますので、CTMが満席だからといって絶望したり諦めたりする必要はありません。
ちなみにもうひとつの大手バス会社Supratour(スープラトゥール)はシャウエン発着のバスを出してません。電車もこの区間はありません。
チケットは新市街のバスターミナルでないと購入できないという話がありましたが、旧市街バスターミナルでもふつうに購入できるみたいです。
こちらがわたしの使ったバスターミナル「Gare routière」。
フェズ〜シャウエンは人気路線なので、とくに年末年始などのハイシーズンにCTMバス使いたいなら2日以上前に予約すべし。
私は、前日の午前中ならさすがにまだあるだろ〜と窓口で確認したら、翌日のCTMシャウエン行きバス売り切れ。ショック。
翌々日のバスも半分くらいは埋まってました。
しかし、シャウエン行きを翌々日には伸ばしたくない……!と思った私。
民営バスにトライしてみました。
バスターミナル内に存在するいくつかのチケットブースの中でもシャウエン行きはここ4番で扱っているもよう。
まず前日に訪ねたところ、8〜0時、0時〜4時というバスを提示されました。「AM?PM?」「Morning?Night?」とたずねたらどうも夜便っぽい、さすがに夜便はイヤだな……と思う。
しかたないので最後の手段。
翌朝飛び込みでバスを探す。
というわけで7時半ころ、長距離バスの駐車場の中に直接入り込んでみる。入口で「シャウエン?シャウエン?」と声を盛んにかけてくる人何名かいたけど無視。
乗り合いタクシーの勧誘か、チケット購入の代行か、どちらにせよ手前にいる人はだいたいふっかけてくる、という根拠のない経験則。
少し奥に行ってから、バス会社の乗務員っぽい雰囲気の人に声をかけてみる。そしたら昨日と同じ4番のチケットブースに案内されました。
昨日案内されたのは夜便なんかじゃなかった。ばりばりの朝8時発の便があっっっさり取れてしまいました。
ABDOU VOYAGEというバス会社。
バスに乗り込むと、おそらくCTM予約逃し組の観光客と思われる人がちらほら。地元の人もちらほら。座席の埋まり具合は半分ちょっとくらい。
「ボロい・汚い・最悪」と聞いてたけど民営バスだけど、予想よりはわりとまともでした。前の席が壊れて常時超リクライニング状態だったり、フッドレストが取れてたり、カーテンからうっすら生乾きのにおいがしたりしたけど、もっととんでもないのを想像していた身には「なんだ、こんなもんか」と思えました。
壊れてる席は壊れてるけど、まともな席はまともといった感じ。夏に乗った方のブログを見ると冷房が効かなくて暑すぎたという報告がちらほらありますが、冬なので問題なし。コート着たまま乗って特段寒いという記憶もなし。
所要時間も3時間半ちょっととCTMとほぼ変わらない。
クーラー不要な時期なら民営バス、そんなに恐れる必要ないかも?
とはいえ運が良かっただけかもしれません。ときどき民営バスはバスが途中で故障して大幅に遅れるトラブルもあるとか。価格差もほぼないに等しいし、とれたらCTMとったほうが絶対いい。
荷物代として10ディルハム取られましたが、バックパックくらいなら上の棚に押し込むか席指定なしかつガラガラなら隣の座席も使ってしまってとなんら問題ないと思います。投げ込むだけの荷物に10はどう考えても高い。
バスターミナルからシャウエン旧市街地までのタクシーは10〜15ディルハムが相場、早朝だと20ディルハムでした。都心部と違って固定価格なのか、ぼられたという話も聞きませんでした。
シャウエン→タンジェへの行き方
CTMバスも出てますが民営バスのほうが圧倒的に本数が多いです。
とくに朝早い便が多い。私の「1日でスペイン行く」みたいに大移動する場合は便利。
私はNejme Chamalというバスをチョイス。
2日後のチケットをシャウエンに着いてすぐバスターミナルで購入しました。こちらも行きとさして変わらない、ぼろいけどまぁモロッコだしな……と思えるくらいのクオリティ。バスがガラガラだったので、荷物を車内に持ち込んで追加料金を回避。
時刻表の写真を撮り忘れてしまったのですが、こちらのブログに紹介されているものと2016年12月時点で同じだったと記憶しています。
06:45、08:30、10:00、14:00、15:15、18:00発の6便。
バスのクオリティは行きのABDOU VOYAGEとあまり変わらない。ボロいけど、まぁ思ったよりはマシってくらい。
6:45発のはずが25分ほど遅れて出発。出発から2時間半ほどでタンジェに到着、計3時間。
タンジェに着いたらバスターミナルのそこいら中で「シャウエン?シャウエン?」と声かけられまくりました。フェズの比じゃない多さ。無視がいちばん。
シャウエンの宿事情
町の規模のわりには宿が多いです。でも規模のわりに観光客も多い。
宿なくてさまようことはないだろうけど、いい宿とるなら早めがおすすめです。とくに前日と当日ではぜんぜん選択肢の多さが違う。前日はまぁまぁあるけど、当日は厳しいって感じ。
私はシャウエンに2泊しました。
1泊目はDar Elrio。
めちゃくちゃ居心地よくて延泊しようとしたらあえなく満室。
2泊目はHostel Vallparadisという場所をとったらオーバーブッキングを告げられ、Hostel Mauritaniaへ移動。
このオーバーブッキングがシャウエンで唯一不快な思いした出来事。
「同じ通りのホステル探したけどなかったから自分でHostelworldやBooking.comで探してね」と。けっきょく元より高い場所に泊まることになり、差額補償とかもとくにない。このクラスの安宿にそこまで求めるのは酷だけど、ちょっと納得いかなかった。時間もお金もよけいに取られてしまったし、前日と当日じゃ宿の選択肢限られるのはわかっているぶんよけいに残念な気持ちに。
でも外出て歩いて青に囲まれてたら「なんか怒るのもめんどうだしいいや」と思ってしまった。シャウエンすごい。
Hostel Mauritaniaは少し前のレビューでベッドバグ(南京虫)出た!なんて話もあったけど私は無事でした。部屋番号6だったはず。
写真あまり撮ってないけどけど、共有スペースも部屋もテラスもふつうにいい感じ。洗濯ひもと洗濯ばさみもありました。
旧市街地の入り口近くに位置します。宿替えで時間は食っちゃったけど、場所が変わるのはそれはそれで良かった。旧市街地の外にある地元民向けの市場なんかも楽しめました。
でもやっぱり1泊目のDar Elrioに2泊したかった……。
血圧下がるシャウエンのなかでも抜群に落ち着く場所、モロッコのオアシス中のオアシスでした。たしかドミで10€と少し価格帯高めだけどそれでもぜんぜん安い、それ以上の価値がありました。
オーナーさんがとても感じのいい人。テラスの眺めもばっちり。
観光客の多い旧市街地のさらに中心地からは少しだけ離れているかわりに、小川や町が一望できる丘の近くにあります。
モロッコにしては珍しくヘアドライヤーが置いてあるし、オーナーさんのゆるやかなギターと歌とが聞こえてくることも。とってもまったり過ごせました。
……こんな感じでモロッコ移動中に書き溜めた記事をちまちま投下していく予定です。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
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