いろんなことがちょっとずつ重なり合って久々に精神がやられていた。
冷静になって出来事を一つ一つ見てみればぜんぜん対処できそうな範囲なのに、それらが一気に起こりすぎたからか。タイミングが悪かったのか。自分に余裕がなくなってきたことに気づけなかったのか。気づけば想像以上にダメージを受けてしまっていた。
今、どうしてこうなったのかをゴリゴリ掘り下げている。以前から気になっていた書くカウンセリングサービスを試すのにかっこうの機会だと思い申し込んだ。
まだほんの数回やりとりしただけだけど。自分の状況をじわじわ客観視できるようになっている気がする。
受け始めてみたきっかけ
いろいろなことがあって急激に心がきつくなった。不眠とか精神科行かなきゃとかのレベルではまったくない程度だけど。ピークだとかなり寝付きが悪くなるくらいにはダメージを受けていた。
以前「元気なときこそカウンセリングを試したほうがよい」という記事を読んだ。すごく納得がいった。
www.shiratamaotama.com
じゃあ今が試し時なのでは?と。人と比べちゃ些細な悩みだろうけど。それでも向き合いきることに価値のありそうな悩みだとも思えた。
形式としては書くカウンセリングを選択してみた。チャットでやりとりする形。これがなかなか良かった。
問いかけこそが肝
思考整理と称して思考を書きなぐるノンストップ・ライティングは以前からしょっちゅうやっていた。けれど、最近はただ書きなぐったところで終了していた。これだけだと吐き出しだけで、建設的な考えがあまり湧いてこない。そこから一歩進むには、第三者視点からの問いが要る。例えば、「今こう考えているけれど、こう考えたって良いのでは?じゃあなんで今極端な考えをしているんだと思う?」といった問い。
どうも最近、思考整理のやり方が非効率だったように思う。感情を限界まで書きなぐって書きなぐって、その末にやっと自分に問いかけていた。切り替えをあまり意識せずに問いかけを始めていたし、問いかけもせず投げ出すこともよくあった。カウンセリングの手法だともっと早い段階で問いが入る。単純に効率が良い。
そもそも、自分ひとり感情グッチャグチャの中で適切な問いが浮かぶかというと難しい。第三者視点が入ることの恩恵をめちゃくちゃ感じている。
そして書くカウンセリングのメリットは文章に残って読み返せること。私も第三者目線で私の思考を見やすくなること。
カウンセラーさんに送った文章を改めて読み返していると「ここ思考偏りすぎでは?認知の歪みってやつでは?」と感じた部分があった。それをカウンセラーさんにも返信で見事に指摘された。そうだよね、やっぱりそうだよね、とめちゃくちゃうなずきたくなった。私の気づきが他者と一致するのにすごくホッとした。
自己と向き合うだけで終わらせると自己攻撃になる
恩恵を感じている一方、恐れもある。毎回おそるおそる相談を書いて、おそるおそる回答を覗きにいっている。
なぜ怖いのか?カウンセラーさんの言葉が手厳しいわけではまったくない。的確としか言いようがない回答しかもらっていない。
単に、伝わってなかったら怖い。わけわからない論理破綻していると思われたら怖い。図星のこと言われて動揺したらと怖い。そんなところだろう。
そして「自分ってなんてバカなことをしているんだろう、こんな簡単なことにも気づかないで振り回されて」と思い始めている。いってしまえば逃避願望と自己攻撃が出まくっている。
そのバカだと思う気持ちと向き合って受け止めて、じゃあどうする?と問う一歩に変えるしかないのだろう。百歩でなくていい、まずは一歩でいい。
あるコラムの一節が腑に落ちた。
自分と向き合う方法はたくさんありますが、注意点は「自分と向き合うこと自体を目的とせず、前向きな次のステップへと繋げるための一歩」であることを意識して行うことでしょう。自分と向き合うこと自体が目的になってしまうと、現実逃避したくなったり、過去を想像して嫌だったことや辛かった出来事を思い出して自分を悲観したり、過去の傷を深めてしまうだけになりかねません。
出典: 自分と向き合うのは怖い?自分との向き合い方とカウンセリング活用方法|オンラインカウンセリング うららか相談室
私は自己探求好きだから、ともすると自分ってどういう人間でこうなったのか?の深掘り祭りになってしまう。祭り自体は悪くなくても、祭りだけで満足するんじゃ目的と手段が転倒してしまっている。もしくは深掘り祭りがおかしな方向になって自己攻撃になってしまう。
そんな暴走癖を改めて見つめ直さねばならない。
AIカウンセリングはまだまだ途上すぎる
書くカウンセリングをする前に、AIチャットに認知行動療法の枠組みでカウンセリングしてもらえないか試してみた。
認知の歪みの指摘に強いプロンプトと、
note.com
どちらかというと問いかけをたくさん作ってくれる傾向のプロンプト。
GPT-4をセラピストとして実行し、「認知の歪み」を診断させるためのフレームワーク『Diagnosis of Thought (DoT)』と実行プロンプト | AIDBb.hatena.ne.jpめんどいプロンプトなしで「嫌なことがあったから整理したいです。認知行動療法の手法で質問してください。質問は一問ずつ端的にお願いします。」っていうといい感じに質問してくれるよ。/(少しだけ修正しました)
2023/10/17 10:33
やってみた結果。悪くないけれど、当たり前すぎるがプロには敵わんな……と思った。
特に問題と問題の関連性を見抜いたり、「こういう考え方もあるのでは」と具体的な文脈に沿って問うたり、そういった部分はAIと比べ物にならない。そしてそういった指摘は納得するにあたってかなり重要な要素である。
単に「あなたのこの考えには過度な一般化が見られます」と言われるだけで腑に落ちればいいけれど。今の私にとってそれだけでは不十分なことが多い。そこから一歩先に進むためにはもっと深い文脈の読みと問いが要るんだろう。
第三者のありがたさ
マジで始めたばかりなので、まだまだ様子見でどうなっていくのかはわからないけれど。ファーストインプレッションとしてはやってみてよかった。
何より「利害関係のない第三者」という存在がありがたすぎる。悩みを人に話そうにも、どうしても距離感によってツギハギができてしまう。このブログだから書けること書けないこと、あの人だから話せること話せないこと……などなど。
それらからまったく離れた第三者の存在、マジでありがたい。改めてそう思った。自分が客観視する余裕すらないときは特に。
今日はこのくらい。
◯今日の過去記事◯
www.zazaizumi.com