ザザイズム

書くことは命の洗濯。日常で考えたことや国内外旅行記などつづっています。

デジタルネイティブだけど動画学習が苦手すぎる

コロナ旋風のおかげで世は動画学習の全盛期。けれども、私はとてつもなく動画学習が苦手である。
私はいわゆるデジタルネイティブ世代である。幼稚園からパソコンを触り始めてからずっとパソコンには触れ続けてきた。
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今もIT業界の片隅で生きている。この業界にも、動画学習コンテンツはそこいら中に溢れかえっている。だけどなかなか馴染めない。
字幕がトランスクリプト付き倍速再生可、ならかろうじてまし。講演会系もまだ妥協できる。一番我慢ならないのは手を動かすハンズオン系。すぐ辛くなってくる。

動画学習が苦手な理由

緩急をつけにくい

テキストならもう知ってるところは飛ばし読み、じっくり読みたいところはとことん手を止めながらじっくり読める。飛ばし読みなら動画の倍速なんかとも比にならないくらいのスピードを出せるし、ボタンを何度もポチポチする必要もない。
この緩急で、情報の密度を覚えやすい程度にコントロールするのが私の学習にとっては大切。動画だと情報密度を動画に握られ、速度調節もままならない。結果的に脳内に覚えやすいリズムで情報が入ってこない。せっかく日本語は速読向きの言葉なのにもったいないと思える。


脱線しづらい

だいたい私は勉強しながら脱線しまくる。

「この単語の意味をもう少し調べたい」
「なぜかエラーが発生したから調査しなきゃ」
「説明されてないけどここにあるこれはどういう意味なんだろう」
などなど。

直線的に勉強するより脳内の疑問に答えていくほうがずっと定着しやすい。書いてあることだけじゃない知識もつけたい分野ならなおさら。
動画学習だとストップできるのは良いものの、復帰するときがめんどうくさい。「今さっきまで何やってたか」を文章ならすぐ把握できるけど、動画だとどれくらい戻せばいいかガタつくシークバーと戦う手間がかかる。


全体像をつかみにくい

これは動画の作りにもよるけど、目次の概念がない動画が多い。あってもかなり単位が大きくて、先が予想しづらい。動画はインデントみたいな見出しー中身の構造が見えにくく、時間軸にただべったり縛られる感覚がすごい。
本だと、まず間違いなく見出し構造が見えやすい。目次や章別の目次にすっと遡って全体の中で今どういう位置づけにいるのかも確認しやすい。

検索しづらい

電子書籍やWebサイトみたいな検索性もない。特に電子書籍だと、紙特有のアナログな一覧性に多少劣る代わりに、この検索性がとても強力。動画は基本的に検索性がなく、「あのパートを思い出したい」なんてときに不便。



BGMを流せない

小音量でインストを流しながら勉強することがよくある。何がいいかって、いつものペースが作れること。作業用BGMはもう聞き込んだものばかりで、だからこそ心の安定に役立つ。動画見ながらBGMはさすがにできない。


テキスト独学至上主義の後遺症

私は大学受験時、塾にも行かず大半の時間をテキストを相手に格闘していた。
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テキストを読む時は緩急を無意識につけまくる。覚えているものはすっとばす。違和感を覚えたりうまく脳にはまらない箇所をあれやこれやの手で脳にはめ込む。例えば覚えにくい英単語に対してニュース検索したり、画像検索したりする。覚えにくい地理的関係や生物の構造を、自分で絵に描いてみる。そういう「脱線」が私には絶対必要になった。

そうやって作られるのは、塾の講義とも動画学習とも違う勉強のリズム感。それはどんな個人指導だって敵わないであろう、完全に自分専用のテンポ感。それあったからこそ塾に行かずとも勉強が捗るどころか、むしろ効率良く進められたのだと思う。



動画がありがたい分野は限られる

逆に動画学習が役立つ分野もある。例えばバイク教習の動画。バイク操作は文章だけではイメージしにくい。エンジン音とギアの関係とか、スピードの緩急とか。こういうのは実際の乗車動画によるイメトレがすごく効く。

逆に言えばそれ以外はあまり役に立ちにくい。筋トレやストレッチでさえイラストのほうがわかりやすいことが多い。YouTubeによくある商品レビューなんかもテキストのほうがたいていありがたい。

果たしてこれから生きていくには

これからデジタルネイティブならぬ動画学習ネイティブが当たり前になったら。「動画学習が苦手」なんて感覚は古くなる時が来るのだろうか。電子書籍には馴染めても、動画との間には深い溝がある。

作り手にとってはテキストより作りやすい場合も多々あるのだろうし。なんとか克服できる方法はなかろうか。



今日はこのくらい。



○今日の過去記事○
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