ザザイズム

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Oculus Quest2でVRデビューしてみたら今年一番の感動だった

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3月頃にVR欲しい病にかかりました。それから半年。ようやく買いました。

10/13発売の新製品、Oculus Quest 2。前モデルよりも1万円以上安く、それでいてスペックは全体的に向上。問答無用で予約ボタンをポチっちゃいました。かくして発売日に到着。

これが、想像を遥かに超えてきた。VRすごい。

いつもの自宅から突然の別世界

セットアップからチュートリアルまでの段階ですでに大感動。

スタンドアロンで別途PC接続不要なのはユーザー体験として秀逸だった。箱から出してすぐセットアップに取りかかれて、充電すら不要。もしPC接続型のVRだと、まず10万は絶対かかる専用PC手に入れて起動して接続して設定して……とステップが激増することを考えれば驚きのラクさ。

ラクなぶん、いきなりVR世界に飛ばされる感動を存分に味わえる。

まず現実世界の壁に合わせてプレイエリアを設定するのだけど、この時点ですごい。ARチックなUI。現実世界に重なるように床を示すグリッドが出現して、手で押し下げたりして適切な場所にセットできる。言葉にすると伝わりにくいけど、実際にやると感動。

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Oculus Quest Can Now Show AR Passthrough Instead Of A Home Scene

ホーム画面もすごい。デフォルトだと台湾の九份や山形の銀山温泉を思わせるエモい温泉旅館風なのだけど、これだけでもお腹いっぱいになれる。




小さい頃から別世界にいる感覚を得たい願望がずっとあって。VRはまさにその願望を叶えてくれる魔法のデバイスだった。視覚と聴覚、若干の触覚、と五感のうち3つをハックされると本当に現実世界を忘れられる。
しかも、リアル感というより、現実にはない新感覚を味わえる。3D空間に3Dペンでお絵かきするとか、現実世界ではそう味わえない感覚。脳の新たな部分が刺激されて、ほんとうに面白い。



何より、ヘッドセットをサッと被るだけで別世界に飛べるのが素晴らしすぎる。
以前店舗でVR体験をしたことがあったけど、ああいうのはどうしても多少の気合を入れて出かける必要がある。Quest2だと、自宅のいつもの部屋、いつもの日常風景から急に別世界に飛ばされるギャップがすさまじい。なにかの体験にどれくらい感動するかって、直前にやっていたことからのギャップ感に左右されると思う。その点、Quest2は限りなくパーフェクトに近かった。




運動が楽しすぎる

さっそく定番の音ゲーアプリ、Beatsaberを入れてみました。
www.oculus.com

前から飛んでくるブロックをライトセイバー的な物で音楽に合わせてザクザク切っていくゲーム。とにかく楽しくて爽快で、定番なのもうなずけるゲーム。

非公式のカスタマイズでカスタム曲を入れられるようにもできる。好きな曲で踊りまくれるのは本当に楽しい。

ステップ踏みながらノリノリで切っていくとあっという間に汗だくのヘロヘロ。もっと遊びたくても物理的に身体のHPが足りなくなるくらい。翌日は筋肉痛。間違いなく良い運動になる。


世界中に降り立てる

ストリートビューのVR版といったアプリ、Wanderもすごい。

www.oculus.com

その場にいる感がすさまじい。空は青く広く、建物の天井は高く、ウユニ塩湖なんかの広さも存分に感じられる。二度行ける機会などほぼないだろうと思える旅行先に降り立てるのはほんとうに感動する。かつて行ったことある場所を巡るだけで数時間は余裕で過ぎ去りそう。

世界中ランダムな場所に行ける機能も地味に楽しい。綺麗な並木道とか、荒野にどこまでも続く道路とか、名もなき場所に降り立つと、世界は広いんだな、と思える。コロナ禍で海外旅行が封じられた今、知らない街をぶらつくだけですごく癒やされる。




動画がすごい

無料でいろんなVR動画が見られます。
VRアート、大自然の空撮、ダイビング、宇宙。ラインナップはいろいろ。どれもその場にいる感がすごい。世界一高い滝とか首が痛くなるくらい見上げたくなる。

大自然のVRは心の健康に良いという研究結果もあるみたい。

yuchrszk.blogspot.com

確かに寝る前にちょっと見るだけでも一日の疲れを忘れられるくらいの威力がある。

VR動画以外にも、普通の動画も一人映画館みたいな形で観ることができます。NetflixやAmazon Primeなどなど。
もっと次々にいろんな動画視聴してみたいけれども、どうしてもダウンロード待ちが発生してしまうのが悲しい。自宅回線の改善を本気で考えている最中。




若干の難点あり

ここまでの体験だけでもう買ってよかった!と思えているのだけど。
初期ロット特有なのか、いくつか問題も出てきているみたい。だいたいの問題は私にとっては回避できたもので、回避できないものはアップデート待ちをしてます。


FacebookがEvil

利用にはFacebookアカウントが必要。ただし、時期的に大統領選もありFacebookがアカウントBanの基準を謎に厳しくしているとか。

そもそもFBアカウント必須が独占禁止法違反で怒られるかもしれないらしい。
gigazine.net


他にもFacebookが余計なことしてる感はひしひしと感じる。例えば画像や動画シェアが通常だとFB系サービスにしかできないとか、ユーザー体験としてそれはないでしょうという感じのサービス設計。
せっかく良いハードを無駄にソフトウェア面で締め付けてる感じ。もうちょいどうにかしてほしい。

眼鏡・目幅との相性

眼鏡との併用は鬼門みたい。専用レンズを入れたりするべきとか。自分の裸眼視力の良さに大いに感謝してる。
あと目の間隔(IPD)があまりに広いか狭いと合わないみたい。事前に測っておくと良いもよう。
www.youtube.com

静止時に勝手にスリープに移行する

動画視聴とかで動かずにいると数分でスリープに移行してしまう。設定では4時間近くスリープを無効にしても数分で落ちる。
現状根本的な解決策がなく、コントローラーを動かし続けるか片方の電池を抜くことで辛うじて回避できるみたい。同様のバグ報告は多数上がっており、公式も認識している模様。早く直ってほしい。




初VR体験としては最高

初代Oculus Questが欲しいと思ってから半年。
もっと早く買えばよかったのかもしれない。今年の春頃にこんなデバイスを持ってたら、ありったけのお家時間を使ってズブズブ沼にはまれただろうなとは思う。在宅勤務が半分解除されて週末も外に出ることが増えた今、なかなかまとまった時間が取れないのがもどかしい。

とはいえ「今買ってよかった」という思いもある。
高性能化と低価格化はやはり魅力的だった。特に画質の解像感は初代よりも向上したみたい。それに、VR始めると本体以外にもいろいろ買いたくなる。有料アプリはもちろん、フィット感向上系のパーツとか、高性能WiFiルーターとか。本体の価格が抑えられると、そのぶん周辺機器にお金をかけても良いのでは?と思える。

ふだん何かを予約して発売日に買うことなんてほとんどなくて、発売後のレビューが出揃ってから買うことが多いのだけど。勢いでポチっちゃってほんと良かった。

そして、これは絶対体感しないと良さがわからないタイプの体験だとも思った。
プレイ動画を撮影できる機能はあるのだけど、二次元の動画にした瞬間VRの良さがぜんぜん伝わらなくなってしまう。三次元の世界に住む我々が四次元や五次元の世界を想像できないのと同様に、VRの三次元の体験を二次元の動画に落とすと同時に大切なものがごっそり抜け落ちてしまう。

母に前フリ無しにQuset2を貸してWanderを見てもらった。本体を見せただけだと何じゃそりゃ、といった反応だったけど。いざ被ってみたら大興奮していた。わかる。本当に想像上回ってくる。まがりなりにも少しばかりVR体験したことがある私でも感動した。それくらい想像と体験がかけ離れている。それがわかっただけでも買ってよかったな、と思える。ソフトウェア面の難はあれども、総合的に考えたらこの感動の強さのほうが圧倒的に強い。バグとかはアップデートで治る範疇だと信じているし。

今年買って良かったもの暫定1位になりそうです。ここのところ鬱々としがちな日々だったのを大いにふっ飛ばしにかかってくれています。これからまたいろいろ使い道を開拓していきたい。


今日はこのくらい。



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